4月18日、ショッキングな総選挙表明が行われた際の一般的な常識に反し、英ポンドは大きく上昇。投資家は、6月の総選挙で英国の国内政治が安定することを期待する。2016年10月、バンコクで撮影(2017年 ロイター/Sukree Sukplang)

[ロンドン 18日 ロイター] - ショッキングな総選挙表明が行われた際の一般的な常識に反し、英ポンドは18日に大きく上昇。このことは、6月の総選挙によって、この半世紀で最大の挑戦に直面している英国の国内政治が安定するかもしれないという投資家の期待を示している。

 ポンドは、当初こそ英首相による突然の声明に対する思惑から下落。しかし、英国議会での与党多数を確実にし、欧州連合(EU)からの離脱交渉を有利に行うために総選挙を6月8日に前倒しするとメイ首相が表明すると、1セントも反発した。

 ロンドン株式市場の主要株価指数は下落したものの、首相の決断は、EU離脱に向けた政府の戦略や経済への悪影響を懸念していたロンドン金融街の著名投資家らを勇気づけた。

 総選挙の前倒しにより、保守党内の強硬な離脱派を抑え、より秩序あるEU離脱を実現するための余裕をメイ首相に与えると同時に、弱体化した野党労働党の再編につながる、と彼らは期待している。

「総選挙を6月8日に前倒しする決断は、リスクがない訳ではない」と資産運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の英ポンド運用担当責任者マイク・アメイ氏は語る。「だが、世論調査で20ポイントもリードしている保守党は、議席数を伸ばして十分なリードを広げることができるだろう」

「そうなれば、政府はブレグジット(EU離脱)の交渉により余裕を持って臨めるし、党内の右派勢力に今ほどさらされずにすむ」と同氏は付け加えた。