20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は4日続伸、決算を手掛かりとした物色に先回り的な動きもでてくるか__NEW_LI
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・ドル・円は小じっかり、下値の堅さを意識
・値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなった。
■日経平均は4日続伸、決算を手掛かりとした物色に先回り的な動きもでてくるか__NEW_LI
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日経平均は4日続伸。56.85円高の18489.05円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終
えた。19日の米国市場はNYダウが118ドル安だったが、下げの要因だったIBMの決算につい
ては前日の時間外の下げで織り込まれており、日経平均は小幅に続伸して始まった。ま
た、平成28年度の貿易収支が6年ぶりの黒字となったことが材料視された。
その後は、23日に行われる仏大統領選第1回投票を控えていることもあって、こう着感の強
い相場展開となっているが、一時18500円を回復する場面もみられるなど、底堅さが意識さ
れている。セクターでは銀行、輸送用機器、ゴム製品、証券、保険、電気機器、非鉄金属
が堅調。一方で、原油相場の下落影響から石油石炭、鉱業が冴えない。
日経平均は小幅な値動きではあるが、5日線を上回っての推移をみせている。ボリンジャー
バンドでは-1σでの攻防となり、まずはこれを突破してくるかを見極めたいところ。ま
た、調整トレンドではあるが、パラボリックについてはSAR値にタッチしてきたことで、陽
転シグナルを発生させている。ダマシになる可能性はあるものの、一先ずシグナルが徐々
に好転しつつあり、押し目買いの動きも強まってくる展開が意識されそうである。__NEW_L
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物色はインデックスに絡んだ商いから主力処がけん引しており、中小型株はやや手掛けづ
らくなっているように映る。ただ、決算シーズンに入ってくるなか、決算や業績観測報道
を手掛かりとした物色が強まりつつある。株価の低迷が続いていたこともあり、アク抜け
期待から先回り的な動きも今後強まってくる可能性がありそうだ。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は小じっかり、下値の堅さを意識
ドル・円は108円90銭付近を挟んでもみあう展開が続いた。200日移動平均線(108円88銭)
付近がサポート・ラインとして機能しているもよう。また、日経平均株価のプラス圏継続
を期待したドル買い・円売りが観測され、下値は堅そうだ。
一方で、地政学リスクや来週のフランス大統領選への警戒感が続いており、円売りがさら
に強まる地合いではないとみられる。また、ドル買い材料が乏しいためドルの一段の上昇
は見込みにくく、午後は上値の重い展開が予想される。
ここまでのドル・円の取引レンジは108円80銭から109円06銭、ユーロ・円は116円54銭から
116円83銭、ユーロ・ドルは1.0709ドルから1.0719ドルで推移した。
12時38分時点のドル・円は108円94銭、ユーロ・円は116円74銭、ポンド・円は139円27銭、
豪ドル・円は81円75銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・カーディナル<7855>、関門海<3372>など9社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983>となった。_
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・米地区連銀経済報告(ベージュブック)ポイント
「全米12地区で経済は緩慢ないし緩やかに成長」
「労働市場は依然ひっ迫、賃金は広範に上昇」
「低技術職でもポジションを埋めるのが困難に」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:30 百貨店売上高(全国・東京地区3月)
<海外>
・特になし