[東京 26日 ロイター] - かんぽ生命<7181.T>が26日発表した2017年度の資産運用計画は、リスク性資産に投資する方針を継続し、総資産に対する保有割合も12%程度まで拡大する。円金利資産の残高は減らすものの、日本国債の超長期ゾーンの金利が緩やかに上昇する中、一定程度の投資は行う予定だという。今年度の新規投資額は約4兆円。

同社は17年度までの中期経営計画で総資産に対するリスク性資産の占率を10%程度まで拡大するとしていたが、低金利環境が続いたことから、16年度に前倒しで到達したもよう。17年度も外債、株式、オルタナティブなどを中心に投資を継続する。

為替ヘッジ付外債は前年度に続いて増加を見込む。生保の中にはドルヘッジコストの上昇などに対応するため、欧州債を検討する会社もあるが、同社は数年前から欧州債への投資を積極化しており、エクスポージャーも積み上がってきているという。「欧州債への投資をまったく行わないというわけではないが、グローバルにクレジット投資を行っていくというスタンス」(運用企画部担当部長の福嶋亮介氏)という。

海外クレジットは、米国の社債や地方債などを扱うファンドに投資している。市場環境によって投資地域の拡大を検討する。グローバルなカネ余りの中でクレジット資産に対する投資ニーズは底堅く継続するとみている。

オルタナティブでは17年度から不動産ファンドへの投資を始める。「早ければ第1・四半期中に投資が実行される見込み」(執行役員運用開発部長の春名貴之氏)という。プライベートエクイティやヘッジファンドへの投資の態勢も整える。

バンクローンは米州が中心だったが、欧州や新興国などへ投資地域を広げていくことも計画する。17年度はハイイールド債への投資も検討する。

オープン外債、株式の残高は増加を見込むが、それぞれ為替水準や株価の水準などを踏まえて機動的に調整する。

円金利資産の残高は減少する見込みだが、一定程度は国債への投資を行う。17年度は予定利率を引き下げた保険商品の販売を開始。一方、昨年から超長期ゾーンの金利が上昇しており、投資環境は改善している。「今年度はデュレ―ションギャップが大きく開かない程度に投資をしていこうというのが基本線。徐々に金利が上がっていくたびにボリュームを増やしていく」(前出の福嶋氏)という。