アメリカの投資信託は1934年設定で
今でも人気があるものも!

 しかし、日本では不幸な生い立ちの投資信託でも、基本的な商品性自体は、とても優れたものです。

 大勢の個人から少しずつ資金を集めて、その資金で世界中のさまざまな資産に分散投資するという仕組みは、個人が長期的な資産形成をするには、非常に適しています。

 また日本では「危ない」イメージがつきまといがちな投資信託ですが、投資の先進国であるアメリカでは、投資信託といえば「長期投資」です。

 例えば70年以上前の1934年に設定された『アメリカン・ファンズ・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ」(ICAファンド)という株式ファンドがあります。戦争や大不況、多くの金融危機などを乗り越え、設定以来、なんと77年間で平均利回り(複利)は12.18%。最初に1万円預けていれば、現在は6974万円になっている計算です。

 この投資信託は、今も資産残高が3.9兆円近くあるメガファンドで、アメリカの純資産残高ランキングのベストテンにも入っています。これこそ、長期投資の王道だと思いませんか?

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