説得される側の正しさを、まずは立てていく

 納得するというのは、快感です。

 納得できないというのは、逆にとても不快なことです。

 説得されることも、また不快なことです。

 納得と説得は似ているような言葉ですが、相反する考え方なのです。

 相手が正しいと思う時ほど、説得されると不愉快になります。

 だから、正論で説得されることが一番不愉快なことなのです。

 説得する側というのは、「私が正しい、あなたが間違っている」という態度を見せたら、納得はしてもらえません。

「私が間違っている、正しいのはあなた」という姿勢で、話をしていかないといけないのです。

 説得される側の、正しさを、まずは立てていくことです。

「私が言っているのは間違っています」と先に言ってしまうと、相手はそれ以上もうつぶしようがないのです。

 時々、私の講演でも、「中谷さんの意見は間違っていると思います」という質問が出てきます。

 そういう時は、「ハイ、私は間違っています」と答えます。

 そして、そこから話を始めていきます。

「間違っているほうが、面白いのです」と話を始めていくのです。

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