[プリュム(ドイツ) 27日 ロイター] - 電気自動車(EV)メーカーの米テスラ・モーターズ<TSLA.O>が、買収先の独オートメーションシステム会社でのストライキを回避するため賃上げなどに応じたことが、労働組合関係者の話で分かった。

テスラは昨年11月、EV用バッテリーや燃料電池(FC)生産のオートメションシステムを手掛ける独グローマン・エンジニアリングを買収することで合意。その後、社名を「テスラ・グローマン・オートメション」に改めた。量販に向け大幅な増産を行う上でグローマンが重要な役割を果たす。

テスラはグローマンでのストを避けるため、同社従業員700人に対し仕事の保証や賃上げ、ストックオプション付与などを行った。

ドイツの有力労働組合、金属産業労組(IGメタル)は、こうした措置を受けてストの可能性は大幅に低下したが、賃金の集団交渉権を要求していく方針は変わらないと述べた。

グローマンの労働者協議会責任者は、テスラがこうした措置に加え、イースター休暇明けに各従業員に1000ユーロを支給したと述べた。また、グローマンの創業者であるクラウス・グローマン最高経営責任者(CEO)が3月末で突如退任し、それ以来出社していないことを明らかにした。

テスラの広報担当者は「グローマン氏がテスラと手を組むことを決めた理由の一つは、会社を有能な後継者の手に委ねて自身が引退することだった」と説明。「業務の軸足がテスラのプロジェクトに移ったことを受け、双方の合意の下、次の時代の経営陣が率いる時だと判断した」と述べた。