4月26日、国内主要生損保の2017年度・資産運用計画では、多様化が一段と進む。日本国債への慎重姿勢は変わらないものの、為替ヘッジ付き米国債がヘッジコストの上昇でリターンが低下、円金利資産の代替が難しくなった。写真は2016年2月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 26日 ロイター] - 国内主要生損保の2017年度・資産運用計画では、多様化が一段と進む。日本国債への慎重姿勢は変わらないものの、為替ヘッジ付き米国債がヘッジコストの上昇でリターンが低下、円金利資産の代替が難しくなった。

「横並びの時代」は終わり、オープン外債や、欧州債、社債、オルタナティブ、外国株など、各社それぞれ投資先を模索している。

運用難度がレベルアップ

 運用難のレベルが一段上がった。世界的な低金利が続いているというだけでなく、投資先の選択という点でも、これまでになく難しい環境だ。「これだけを買っておけばいいという時代は終わった」──。ある国内生保の運用担当者はそう話す。

 日銀の金融緩和政策もあって、国内の低金利環境は今年度も変わらない見通し。10年物国債など円金利資産への投資は、ほぼ全社で慎重だ。だが、円金利資産のメーンの代替先としていた為替ヘッジ付き米国債は、米追加利上げでヘッジコストの上昇が見込まれ、運用難に拍車をかけている。

 米10年国債利回りは足元で約2.3%と伸び悩んでいる。為替ヘッジコスト(3ヵ月、年率換算)は1.5%程度であり、「仕上がり」のリターンは0.8%程度。日本の30年国債利回りとほぼ変わらない。資金を長期固定するリスクを取って日本の超長期債にするか、ヘッジ付きの米国債かの選択は難しい。

 さらにヘッジ外債とオープン外債の選択も容易ではない。ヘッジ比率が8割強とかなり高くなっているバイサイドも多く、一部はヘッジを外したり、オープン外債を積み増す計画を明らかにしているが、オープン外債は為替変動リスクがあり、円高(ドル安)になれば為替差損が発生する。