株式レポート
4月27日 10時23分
バックナンバー 著者・コラム紹介
マネックス証券

米国金融機関に改めて強気スタンスを確認 - 金融テーマ解説

● 政治イベント消化で再び米国に注目が集まる中、改めて米金融機関への「強気」を確認。17/1-3月の純利益は前年比+29%で、当面景気拡大や金利上昇の恩恵を最も大きく受けるセクターの一つ。

● 但し、一部の貸出には成長鈍化の兆し。足元で個人ローンの延滞が増加傾向で、個人ローンの比率が高い地銀にややマイナス。

● 一方、大手金融機関は、トレーディングや投資銀行業務が好調で、今後も利上げによる利鞘も一層拡大する。一定の減税効果や規制緩和も期待できるだろう。

第一回仏大統領選がほぼ想定通りの結果となった今週、米国議会の春休みも明け、月曜日から再開された。当面は、トランプ政権の財政運営、規制緩和、政策金利の引き上げなど、改めて米国のトピックに注目が集まるだろう。

このような環境下で、我々は、改めて、米銀への強気のスタンスを強調する。先週まで株価は、仏大統領選への警戒感や金利の低下、トランプ政権への期待感の剥落で下落してきたが(図表1)、先週出揃った米金融機関の2017/1-3月期決算では、大手も地銀も概ね増収増益の好決算となった(図表2)。今後は以下の通り、特に大手で更なる収益の拡大が期待できるだろう。

17/1-3月期米金融機関の増益の要因と今後の見通し

17/1-3月期の米金融機関の主な増益要因は、(1)市場のボラティリティ上昇による、株や債券のトレーディング益の増加、(2)利鞘拡大による資金利益の増加、(3)企業の財務力改善に伴う与信費用の減少である。

このうち、今後更なる拡大が見込めるのは、「利鞘拡大による資金利益の上昇」である。トレーディング収益は"水物"で先々の利益が読みにくいのに対し、利鞘の拡大の確度は高い。今年3月のFRBの追加利上げの影響はまだ収益には反映されていない上、今後追加利上げがあればその分利益を押し上げる。これまでの利鞘と資金利益の相関関係から、0.5%の利鞘拡大(=5年前の利鞘の水準に戻る)は、米大手行の当期利益を1割前後押し上げるとみられる (図表3)。

これに加えて、経済活動が引き続き活発であることから、大手金融機関では収益の4割を占める手数料も、一層の拡大が見込めるだろう。

リスク要因:個人ローンの過熱感、延滞増加

但し、貸出残高の伸びには今後ブレーキがかかる可能性が高い。昨年まで、商工業貸出も個人貸出も急速に増加しており(図表4)、利鞘と貸出残高のダブルで資金利益を押し上げてきた。しかし、足元で、貸出の延滞率が久々に上昇しつつあり(図表5)、銀行の貸出姿勢も、特に個人ローンで急速に厳しくなっている(図表6)。今後の金利上昇とともに借り入れ需要は減少する可能性が高い。

米大手金融機関に強気

さらに、大手金融機関は金融危機以降資本を積み上げており、これが今後の成長や株主還元の拡充を促すだろう (図表7)。現在、大手金融機関の株主還元は、毎年6月末に発表されるストレス・テストの結果次第でFRBから大きく制約を受ける。しかし、既に1月から地銀についてはこの要件の緩和が発表されている。大手行についても、健全性は向上していることから、ストレス・テスト要件が緩和の方向に向かう可能性もあるだろう。


以上の点から、個人ローン金利以外の収益の割合が大きく(図表8)、手数料等から景気の拡大恩恵を受けやすい大手6行(特に、相対的に割安か、EPSの増加率が大きいゴールドマン・サックス、シティグループ、バンクオブアメリカ、)に注目したい(図表9,10)。

■ご留意いただきたい事項
マネックス証券(以下当社)は、本レポートの内容につきその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。当社が有価証券の価格の上昇又は下落について断定的判断を提供することはありません。
本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であり、当社の意見や予測をあらわすものではありません。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当画面でご案内している内容は、当社でお取扱している商品・サービス等に関連する場合がありますが、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。
当社は本レポートの内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。
本レポートの内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。当社でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動・金利の変動・為替の変動等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込み、損失が生じるおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
なお、各商品毎の手数料等およびリスクなどの重要事項については、マネックス証券のウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」(※)をよくお読みいただき、銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身のご判断で行ってください。
((※)https://info.monex.co.jp/policy/risk/index.html)

■利益相反に関する開示事項
当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、並びに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。

(マネックス証券)


マネックス証券
株式売買手数料(指値) 口座開設
10万円 30万円 50万円
100円 250円 450円
【マネックス証券のメリット】
日本株投資に役立つ「決算&業績予想」、信用取引ではリスク管理に役立つ信用取引自動決済発注サービス「みまもるくん」が便利。米国株は最低手数料5ドル(税抜)からお手軽に投資が可能で、米国ETFを通じて世界中に分散投資できる。投資先の調査、リスク管理、リスク分散など、じっくり腰をすえた大人の投資ができる証券会社と言えるだろう。一方、短期・中期のトレードに役立つツールもそろっている。逆指値ほか多彩な注文方法が利用できる上に、板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」が進化中だ。日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」も提供しており、スイングトレードに役立つ。
【関連記事】
◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!~第1回 証券会社を選ぼう~
◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!~日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手
マネックス証券の口座開設はこちら!

 

株主優待名人の桐谷さんお墨付きのネット証券!最新情報はコチラ!
ネット証券口座人気ランキングはコチラ!
NISA口座を徹底比較!はコチラ
株主優待おすすめ情報はコチラ!
優待名人・桐谷さんの株主優待情報はコチラ!

 

Special topics pr

ZAiオンラインPickUP
[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2017]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定! 2017年版、クレジットカードのおすすめはコレ! おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き その 【株主優待】最新の株主優待情報更新中! アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは?
ランキング
1カ月
1週間
24時間
じぶん銀行住宅ローン 「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証  アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!


 

11月号9月21日発売
定価730円(税込)
◆購入はコチラ!

Amazonで「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!


【株で1億円を目指す銘柄!今買う10倍株】
今後1年の日経平均の高値&安値を大予測
株で1億円を目指す10倍株ベスト67
・買い&売りをズバリ!人気株500診断
別冊付録!上場全銘柄の理論株価
・10年先を見通す10倍株
つみたてNISAのオトクな使い方

・買いの高配当株&優待株ベスト14
3万円以下で買える株ベスト9
・成長余力が大きい
有望IPO株
長期で値上がりを狙う厳選投資信託18本

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

Apple Pay対応のクレジットカードで選ぶ! Apple Payに登録して得する高還元率カードはコレ! 堀江貴文や橘玲など人気の著者のメルマガ配信開始! クレジットカードに関するクチコミ情報大募集中!