STEP2 「友人の友人」をお客様にする

友人・知人にある程度、情報が行き渡ったら、彼らの友人・知人にも情報をシェアしてもらいましょう。

つまり、「友人の友人」にも知ってもらうのです。

先の前田さんも、友人・知人がリピーターになってくれるだけでなく、口コミを通して新しいお客様を連れてきてくれました。

情報拡散のために有効なのが、副業に関する作業の進捗状況をこまめに報告することです。

それを、「私の友達でこんな面白いことを始めた人がいるよ!」と友人の友人にもシェアしてくれるように頼みましょう。

ビジュアルを中心にすると、反響も大きくなるでしょう。

“好き”がお金に変わった人  8
不動産会社に勤めるOL・立花京香さん(仮名)は、(自分は副業として)フリーライターの友人と二人で雑貨店を始めることにしました。

一緒に北欧を旅行したときに見つけたキッチングッズやステーショナリーを個人輸入して集めたショップです。

仕事柄、手ごろな物件がすぐに見つかり、自分たちで内装も手掛けることに。

立花さんは、記録も兼ねてお店ができていく進捗状況をフェイスブックにアップしました。

「今日は、壁と天井のペンキ塗りをしました。多少のムラもデザインのうち!」
「夕方、注文していたテーブルとイスがやってきました。カワイイ」

すると、友人・知人はもちろん、その周辺の人たちからも「がんばって!」「ステキ!」「オープンはいつ?」といった応援メッセージが届き始め、中には「私にも手伝わせて」と協力者まで出てきました。

その応援の輪はどんどん広がり、3ヵ月後のオープン時には大勢の来客でにぎわったそうです。

商品やサービスを本格的に販売する前の準備段階を公開することによって、それを見た人は興味をもってくれます。

たとえば、手づくりアクセサリーを販売しようと考えているなら、その制作過程を逐一SNSにアップするのです。

最初は単なる材料でしかなかったモノが、しだいに美しいアクセサリーとして完成されていく。そうしたプロセスを目にした人は……。

「こんなに手間がかかっているなんて感動的だ」
「やはり手づくりならではの味わいがある」
「こんなにかわいらしいアクセサリーなら、私も身につけてみたい」

SNSの記事を通じて「自分がどれだけアクセサリーづくりを楽しみ、情熱を注いでいるか」といったようなことが伝われば、ファンになって、商品を購入してくれる人が出てくるに違いありません。

また、失敗談や苦労話も隠すことなくオープンにすることも大切。
「頑張っているから応援したい」と思うのが人情です。

「〇月〇日からスタート(発売、開催など)」に向けて、自分がやっていること、考えていることを公開していきましょう。