気功と聞くと、たちまち眉に唾をする人がいます。手品やオカルトの類と断じる人も少なくありません。そこには未知の力を頭から認めようとしない狭小さも垣間見えたりしますが、それはともかく、少なくとも気功という世界は厳として存在するようです。

 周知のように、気功は中国で誕生。その歴史は古く、4000年以上前の新石器時代の壺にすでに気功をしている人の絵が描かれています。

 気功は健康のための軟気功と、武術のための硬気功に大別。軟気功はさらに自身の養生のために行う内気功と、内気功で養った気の力を外に出して他人の健康のために使う外気功とに分かれます。

 軟気功の健康的効用は近年の科学でも証明されつつあり、実際に西洋医学においても統合医療の一環として積極的に治療に活用する医師も増えてきています。