[東京 28日 ロイター] - 大和証券グループ本社<8601.T>が28日発表した2017年3月期連結決算は、当期利益が前年同期比10.9%減の1040億円となった。債券のトレーディング業務などを行うホールセール部門は増収増益だった一方、リテール部門が振るわず、グループ全体の減収減益につながった。

ホールセール部門の経常利益は前年比33%増の654億円、リテール部門は同51%減の293億円。

今回の決算で稼ぎ柱となったホールセール部門について、この日の決算会見で小松幹太専務執行役(最高財務責任者、CFO)は、債券相場の動きが鈍くなり「トレーディングが徐々に苦しくなっている」との認識を示した。

17年1─3月期に入ってからは、国内外で債券トレーディングの動きが「止まってしまった」という。

一方、個人投資家の動きについては、投信やファンドラップへの新たな資金取り込みには手ごたえをみせたほか、投資銀行部門で、M&A(合併・買収)のクロスボーダー案件のニーズ拡大やリート(不動産投資信託)の引受け案件などを「それなりに取り込めている」と述べた。

大和は17年3月期、海外すべての地域が7年ぶりに黒字化した。小松CFOは、今後も国境を超えたM&Aニーズは増えるとみて、欧州のM&A担当者でマネージングディレクター(MD)級の人材の採用を進めていると述べた。米州でも提携先のM&Aアドバイザリー会社、セージェントと今後について検討するという。

*内容を追加しました。

(江本恵美)