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SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
【第17回】 2017年5月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
ショーン・スティーブンソン(著),花塚 恵(訳)

すぐ眠るためのマインドフルネス・入門編

全米で話題沸騰中の21の睡眠メソッドを集約した、『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』。本連載では同書の中心的なメソッドを紹介していきます。食事、ベッド、寝る姿勢、パジャマ――。どんな疲れも超回復し、脳のパフォーマンスを最大化する「睡眠の技術」に注目です!

快眠をもたらす瞑想は
こんなに簡単にできる!

人はベッドに入ると、自分の人生の何かについて考えを巡らせる。時間、場所、人、理由、出来事、やり方などが思い浮かんでくるが、本来なら眠らないといけないはずだ。こういう経験に覚えがある人は、「心のおしゃべり」という深刻な問題を抱えている。といっても心配はいらない。解決策はちゃんとある。

ベッドに入ってからあれこれ考えてしまうからといって、どこも「悪く」はない。人間とはそういうものだ。それに、たくさんの情報を処理できる力は、素晴らしい能力だとも言える。専門家によると、人の脳裏には毎日5万以上の思念が浮かぶという。そのほとんどは、無作為に生まれてすぐに消える。

しかし、いまは情報が氾濫し、何ごとにも敏感であることを求められ、ストレスが過剰にかかる世の中だ。それを思うと、心のおしゃべりが少々多すぎるかもしれない。何とかするには、自分の意志でおしゃべりの声を小さくする術を学べばいい。単純な話だ。

私がこれから紹介するテクニックは、睡眠の改善に役立つのはもちろん、人生を好転させる強力な武器にもなってくれる。心のおしゃべりは、ストレスや手に負えない忙しさの産物だ。かつてないほど大量の情報が絶えず流れてくるいまの時代、そのストレスから自分を解き放つ術を身につける必要がある。その術とは「瞑想」だ。

アメリカ睡眠医学会が発表した研究から、瞑想には不眠症を治す効果があることが明らかになった。その研究では病気を抱える人に2ヵ月にわたって瞑想してもらう実験を行い、寝つくまでの長さ、トータルの睡眠時間、トータルの目が覚めている時間、眠りについた後で目が覚める回数、睡眠効率、睡眠の質、気分の落ち込みが改善したことが実証された。

実験の責任者を務めたラマデヴィ・グリネニはこう語る。「この実験から、日中に深くリラックスできる方法を教えることが、夜の睡眠の改善に役立つと言える」
また、『メディカル・サイエンス・モニター』誌には、瞑想に慣れている人のほうが、瞑想しない人に比べてメラトニンの基準値が高いという記事が載っていた。

ここでいちばん強調したいのは、瞑想に悪い副作用は一つもなく、人生の質を高める効果ばかりだという事実だ。不眠症の治療薬に飛びつけば、器官の損傷、ホルモンバランスの乱れ、薬物依存といった問題が生じる恐れがある。副作用の心配のない安全な治療法があるのだから、悪影響を及ぼす恐れのあるものに手を出す必要はない。

マインドフルネスに最適なタイミングとは?

脳波がアルファ波やシータ波に近い状態になっているときは、瞑想にもっとも適している。つまり、朝目覚めてすぐか、夜ベッドに入る直前が最適だ。アメリカ睡眠医学会の調査から、午前中に瞑想をするとその日の睡眠の質が高まることがわかっている。

瞑想を通じて、リラックスを意識したときの神経回路とストレスを緩和する緩衝材を脳内につくりだし、いまという瞬間を五感で感じる。そうすれば、夜の睡眠の質は改善される。明日の朝からさっそく瞑想を始めよう(なんならいますぐ始めてもいい!)。

習慣というと不健康なものばかり話題になるが、これは間違いなく健康の増進につながる生活のさまざまな面がよい方向に変わる。5~10分の瞑想から一日を始めれば、エネルギーや集中力はもちろん、ぐっすり眠れるようになる力もどんどん高まっていく。

起床時間より早く目が覚めてなかなか眠りに戻れないときは、ベッドに入ったまま呼吸の瞑想をするといい。脳がアルファ波やシータ波の状態になるので、眠っているときとよく似た効果が身体に現れる。このように、必要なときにいつでも自由に活用できるのだから、これほど素晴らしい財産はない。

睡眠に向けてリラックスするために瞑想したい人は、ベッドに入ってからではなく、ベッドに入る前に瞑想するとよい。脳内にベッドと関連づけたいのは「睡眠」(とセックス)だけだ。ベッドの脇に座って数分瞑想し、それからベッドに滑り込んでぐっすり眠ろう。

ベッドに入ってから寝つくまでのあいだに(マインドフルネス)瞑想を行うときは、次の手順を参考にするとよい。

1.リラックスした状態で仰向けになり、必要なら頭を枕にのせる。
2.5秒かけて息を吸い、そのまま5秒キープし、5秒かけて息を吐き、吐ききった状態を5秒キープする。これを1回の深呼吸として3回行う。
3.呼吸を通じてつま先まで酸素を巡らせることに意識を集中させる。鼻から入ってきた空気がつま先までまわり、鼻から出ていく様子を思い浮かべる(2の呼吸をしながらイメージする)。
4.今度は足に意識を向ける。2の深呼吸をしながら、鼻から吸った空気を足へ送るイメージをする。
5.さらに、足首、すね、膝、太ももというように、眠りにつくまで意識を向ける先を順に上げながら深呼吸をする。

どういうやり方が自分に合っているかは、実際にやってみないとわからない。このやり方もぜひ試してみてほしい。瞑想の経験がない人は、やり方を教えてくれるサイトやDVDなどを活用して慣れるとよい。気が散りやすい人はとくに、具体的な指示があるとそこに注意が向くのでお勧めだ。

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