[ロンドン 28日 ロイター] - 安倍晋三首相は28日、訪問先の英国でメイ首相と首脳会談し、英国の円滑な欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が世界経済には必要とし、日本企業が引き続き事業を継続できるよう、安定的な環境を確保することを要請した。

安倍首相は、ブレグジットが順調、かつ成功裏に終わることが世界経済にとり重要と指摘。英国が透明性や予測可能性、移行期間の導入に注力していることを高く評価するとし、離脱後の英経済に自信を持っていると述べた。

メイ首相は離脱協議の準備について、安倍首相に状況を説明したとしている。

日産自動車<7201.T>や日立製作所<6501.T>を含む日本企業はこれまで、英国に400億ポンド(520億ドル)以上を投資。英国内で計14万人を雇用する。

メイ首相はソフトバンク<9984.T>のARM<ARM.L>買収や日産自動車<7201.T>による主力車「キャシュカイ」、「エクストレイル」の新型モデル生産決定、トヨタ自動車<7203.T>のダービーへの2億4000万ポンドの投資に言及。日本企業がブレグジットに自信を持っている証拠だと述べた。

安倍首相は世界で保護主義的な傾向が顕著となる中、日本、欧州、米国は引き続き自由貿易の旗を高く掲げるべきだとし、日英は自由貿易の旗手との認識を示した。

安倍首相はまた北朝鮮のミサイル開発や南シナ海問題など、世界は国際秩序に対する深刻な脅威に直面していると指摘。アジアの安全保障問題で日英は最も緊密な同盟国とし、共に取り組んでいく考えを示した。

メイ首相は、北朝鮮が挑発的な行動を続けているとの認識で一致したとし、「われわれは、こうした不安定さを招く行為を断固として非難する」と述べた。その上で「世界のパートナーとともに北朝鮮への圧力を維持し、平和的な解決に向けて協力することで安倍首相と合意した」とした。

*内容を追加して再送します。