[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州委員会のユンケル委員長は、英国が総選挙前に欧州連合(EU)予算の一部を否認していることについて、これを取り下げるよう求めた上で、離脱交渉の開始にも悪影響を及ぼす可能性があるとの認識を示した。

EU特別首脳会議後、記者団に対し述べた。

英当局者によると、総選挙前に微妙な問題については決定しない慣例から、60億ユーロのEU歳出案を26日には承認できないことをEUに前日伝えた。ある当局者は「立場が変わったわけではない」とし、微妙な問題に関する決定の先延ばしを求めていると述べた。

ただEU側は英国の説明に納得しておらず、否認は前例がなく、ある当局者は「明らかに事務的な決定ではない。威嚇のようだ」と述べた。

影響を受けた歳出策には、地中海での難民危機を受けた国境管理強化のための25億ユーロ、貧困国からの難民問題への「根本原因」に対応するための14億ユーロなど、英国も支持している政策も含まれている。

EU側は、26日午前に採決予定だった歳出案に対する今回の英国からの通知が、総選挙実施の発表から1週間経った後の採決前夜だったことにもいら立ちを強めている。