[ニューヨーク 1日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で上昇して一時1カ月ぶり高値を付けた。弱い米経済指標が発表されたが、米連邦準備理事会(FRB)が6月に利上げする上で妨げにはならないとの見方が広がった。

3月の米個人消費支出(PCE)物価指数はコアベースの前月比が0.1%下落と2001年以来のマイナスを記録。前年比も1.6%上昇と昨年7月以降で最も低い伸びにとどまった。さらに米供給管理協会(ISM)の4月製造業景気指数は昨年12月以来の低水準となった。

これを受けドルは円とユーロに対して値下がりしたものの、その後持ち直しに転じてドル/円<JPY=>は1カ月ぶり高値となる111.92円まで買われる場面があった。終盤は0.2%高の111.77円。ユーロ/ドル<EUR=>は直近が0.1%高の1.0901ドルで、それまでの上昇分のほとんどを吐き出した。

クレディ・アグリコルのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「これらのデータ自体が6月利上げの軌道修正を迫るとは思わない」と語り、市場は先週既に第1・四半期米国内総生産(GDP)を消化していることもあって、第1・四半期のデータはもはや過去のニュースという扱いになっていると付け加えた。

ウェストパック・バンキングのシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は、FRBは1日の低調なデータについて今週の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で「一時的な現象」との見解を示す公算が大きいと予想した。

ただフラヌロビッチ氏は、今後もさえない指標が続くようならFRBの景気見通しに影響を及ぼしかねないと話した。

ドル/円 NY終値 111.83/111.85

始値 111.69

高値 111.92

安値 111.43

ユーロ/ドル NY終値 1.0898/1.0900

始値 1.0897

高値 1.0923

安値 1.0897