[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は2日、一部の国・地域で導入されている超緩和的な金融政策により新たな世界的な金融危機のリスクが高まっているとし、時宜を得た出口戦略が必要となるとの考えを示した。

同財務相はベルリンで開かれた20カ国・地域(G20)関連の会合で「(世界の)多くの地域で導入されている超緩和的な金融政策は何の助けにもならない」と指摘。

「(超緩和的な金融政策により)不当なリスク・テイク、政策に対する慢心、資本の誤算、企業バブルが助長され、適切な時期に解消されない限りこうした状況は続く」とし、「新たな金融危機のリスクが高まる恐れもある」と述べた。

そのうえで、拡張的な金融政策により債務水準が押し上げられ、構造改革実施の足かせとなっているとし、「前回の金融危機の影響がまだ残るなか、将来的な波乱の可能性は排除できない状態となっている」と指摘。「経済の耐性を強化し、将来的な衝撃を吸収するためのバッファーを構築することが重要となる」と述べた。

欧州中央銀行(ECB)は前週の理事会で金融政策の据え置きを決定。ショイブレ氏はこれまでもECBは拡張的な金融政策の引き揚げに着手する必要があるとの考えを繰り返し示している。

ショイブレ氏は「われわれは現在の金融政策から時宜を得た方法で脱却し、通常の軌道に戻る必要がある」と指摘。ただ「米連邦準備理事会(FRB)はすでにこのプロセスを開始したが、欧州連合(EU)では事情は若干異なる」との考えも示した。