[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、わずかにドル高/円安の112円後半だった。早朝の取引で113円前半まで上昇し約7週間ぶりの高値をつけたが、その後は利益確定の売りに押された。一段の上昇には次の材料が必要だという。

午後のドルは112円後半で小動き。日経平均が上げ幅を400円超に拡大する中、ドルの値幅は上下16銭程度にとどまった。

朝方は仏大統領選のマクロン氏の当選でドルが買われたが、一段の上昇には、米国の良好な経済指標やトランプ米政権の政策進展を待つ必要があるという。112.50円より円安水準できょうの取引が終われば、レンジが112.50─115.50円に切り上がるとみられている。

午後発表された中国貿易収支に対する市場の反応は限定的だった。中国税関総署が発表した4月の対米貿易黒字は213億4000万ドルと、3月から拡大していた。市場では「北朝鮮の問題もあるので、トランプ政権がこれをもって中国との対立を先鋭化させることはないだろう」(国内証券)との見方が聞かれた。米国の通商問題については、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の動向の方が大きく反応しそうだという。

一方、浅川雅嗣財務官は都内で行った講演で、「中国経済の減速がグローバル経済にとって引き続き大きなリスクだ」と述べ、同国の過剰生産問題などを注視する考えを示した。市場では「米国の6月利上げシナリオがとん挫するとすれば、中国経済の減速。市場参加者のほとんどが警戒している」(同)との声が出ていた。

<午前のドルは利益確定売りなどで113円前半から反落> 

ドルは早朝の取引で113.14円まで上昇し、3月17日以来の高値をつけた。フランス大統領選の決選投票で、中道系独立候補のマクロン氏が極右政党のルペン氏に勝利したことを受け、安心感が広がった。

ユーロ/円は124.58円と1年ぶり高値をつけた後、実需筋や短期筋の売りに押され、1円以上下落した。「(120円台で売り損ねていた)輸出勢のやれやれ売りが流入した」(証券会社)という。

クロス円での円高は、ドル/円にも影響。ドルは早朝の高値から112.59円まで下落し、その後は小反発して午前の取引を終えた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 112.78/80 1.0992/96 123.98/02

午前9時現在 112.65/67 1.0963/67 123.51/55

NY午後5時 112.71/74 1.0995/00 123.83/87

(為替マーケットチーム)