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「何でも数字で管理」よりも社員の“潜在能力”を生かせ
トレンドマイクロ会長 張明正

2010年2月24日
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張明正
Photo by Toshiaki.Usami

──2005年に経営の第一線より退いてから、グローバル規模での企業文化の確立や、国際社会貢献活動などで、今も世界中を飛び回っている。なぜ、そのような活動に精を出すようになったのか?

 振り返ってみれば、そう考えるようになったキッカケはいくつかある。なかでも、大きなトリガーとなったのは、02年の終わり頃に米国の経営雑誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載されていた「アントレプレナー(起業家)はなぜスケールアップできないのか?」という論文を読み、大きな衝撃を受けたことだった。

──1988年に米国で創業し、その10年後には日本と米国で株式公開を果たした。そんな起業家のあなたが衝撃を受けたという論文には、何が書いてあったのか?

 その論文には、「創業経営者が陥りやすい四つの落とし穴」が書かれていた。たとえば、会社を成功に導いた功労者である創業時のメンバーは結束が固く、組織に対する忠誠心も高い。だが、会社の成長に伴う環境の変化に適応できるとは限らず、創業者は古参幹部に対する気兼ねと彼らへの無条件の信頼により、会社の成長を阻害してしまう。また、社内から出てきた新しいアイディアを摘んでしまうことで、大きな発展ができなくなってしまう──などだ。

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