パーシモン、メタル時代と現代では
スイングがまったく違う

 そして、もうひとつ、いまの40代以上の人に共通するのが、ゴルフを覚えたのがパーシモン、もしくはメタルからだということ。それは、40代後半の深堀プロも同世代なので、共有できるところでもある。

「私は21歳くらいまではパーシモン使ってました。まだメタルとパーシモンの両方あって、ありえないくらいヘッドが小さかったです。200ccくらいで、クラブの長さもいまと2インチくらい違いますから、いまのゴルフとはスイングがまったく違いますね」

 クラブの進化は、深堀プロだけでなく、当時成績が良かったプロたちの悩みどころでもあったという。

「いまは、いかに鈍感になれるか。鈍感というのは、余計な感性を捨てて、機械化できるかということです。昔はティーの高さも風が向ってれば低く、フォローだと高く、というようにいろんなことを試行錯誤しながら、整理して打ってたんですが、いまはどんな状態でもティーは一定の高さ、打点は同じ。毎回いかにスイングが同じになるかということが重要になってきます」

ティーショットにスプーンを使うことで、
ゴルフの幅が広がる。

 そこで深堀プロが薦めるのが、ティーショットに3ウッドを使用するということ。いまは3ウッドも以前のドライバーくらいの飛距離が出るので、それを上手く使いながらやっていくといいということだ。

「昔は、開いて入ってきたのをインパクトでくっつけて、表現は悪いですけど、こねくるように右手を返して距離を稼ぐという時代だったので、入射角とフェイスの入る位置が違ったんです。いまは当たった瞬間の方向にボールが飛ぶんですよ。極力、低く、真っすぐ当てるようなようなスイングに変えなくてはいけないんですが、そこをなかなか変えきれなくて、難しくなっている方がいらっしゃる」

 そういう人が唯一できるのが、ロフトがある程度ついた3ウッドを使用すること。”ここ打ちにくいな、やりにくいな”と思ったら、捨てる勇気でスプーンを使う。そうした方がゴルフの幅が広がるのだという。

「ただ、どうしてもティーショットはドライバーで打たなきゃって意識がありますから、切り替えるのは難しいかもしれません。ゴルフは何打で上がるかというゲームなので、そのホールをいかに攻めていくかというのが大事なんです。一番難しかったり、一番飛ぶクラブを打つことが正解ではない、と思っていただくことが、ゴルフの愉しみにもなるし、上達にも繋がります」

 そして、深堀プロがスランプに陥ったとき出会った言葉が、

「クラブは上から落としてくるのじゃなくて、打てるクラブを下からあげて行けっていうことです。たとえば、狭いホールがあるとすると、ピッチング、9番、8番…と小さなクラブから打てるのか想像する。そうすると、どうかな? ってなるクラブがある。そしたら、その前のクラブかそのクラブでティーショットを打つ、というようなことをやれば、いい流れでまわれる」

 ということだ。ゴルフはメンタル面がかなり影響するゲームだ。いかにいいリズムでまわれるか。意識の持ち方次第で良くもなり悪くもなるのが、ゴルフというゲームである。