頭をさらに使って、
幅広く経験値を使ってツアーを戦う

 そんな深堀プロも今年の10月で49歳になる。ハワイ合宿を経て、4月からはじまる日本ツアーに挑むのだが、何を武器に20代、30代のプロたちと戦おうとしているのか?

「最大の強味は経験だと思います。少しのことで動揺もしなくなりました。ショットの選択肢も増えてますし。ただ、その反面、情熱というか、若いときにあったガーッと熱くなるようなことが少なくなってきている。そこをどういう風にコントロールするかですね」

 そして、どうしても避けて通れないのが体力面だろう。

「プレーが終わってから、次の日までにやることがすごく多くなってきていてますね。また、プレーに入るまで、身体が動くまでの準備も、やることが増えています。それでも身体が思うように動かない日というのが残念ながらあるので、その辺は、仕方ないんだな、と。頭をさらに使って、幅広く経験値を使って、ということです」

 いまは試合数が深堀プロが若い頃に比べて減っている。それもあって調整が非常に難しいようだ。

「若い頃は、年間38試合くらいありましたから、正直言って捨てた試合もありました。トーナメントコースって環境がとてもいいですし、ちょっとした緊張感を持ちながら、打ちたいボールをテストしてみるとか、クラブのテストもかねながら調整することもありましたが、いまはできないですね」

 その分、地区オープンを増やしたりして試合感をなくさないようにしているそうだ。

 昨シーズンは、古傷でもある肘の痛みにも悩まされシードを失った深堀プロ。今シーズンは「生涯獲得賞金ランキング上位25位以内」の資格でツアーに参戦する。

「目標は長年遠ざかっている優勝。ファンやスポンサーさんに恩返しをしたいというのが大前提なんですが、僕自身が、優勝争いのなかで食らいついて戦っている、という自分をまだ忘れたくないというのがあるんです」

 今シーズンの合格点の最低ラインは日本シリーズ出場。2005年以来の9勝目をあげれば文句無しなのだが、深堀プロが納得のシーズンを過ごせたなら、12月によみうりカントリーのティーグラウンドにその勇姿をを見ることができるだろう。

 今年は体調もよさそうで、さらに「いいドライバーに巡り会いました」という「キャロウェイ GBB エピック」ドライバーも加わったことで、自ずとその期待は高まるのである。

PHOTOS_RYOICHI YAMASHITA 撮影協力/キャロウェイゴルフ、キャロウェイアパレル