5月5日、中国当局が金融引き締めや影の銀行の取り締まり、資本統制を強化している影響で、社債の発行が縮小しており、中国企業は今後数ヵ月間で信用収縮に直面する恐れがある。写真は、人民元紙幣。北京で昨年3月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[香港 5日 ロイター] - 中国当局が金融引き締めや影の銀行(シャドーバンキング)の取り締まり、資本統制を強化している影響で、社債の発行が縮小しており、中国企業は今後数ヵ月間で信用収縮(クレジットクランチ)に直面する恐れがある。

 中国企業は今年1300億ドル、来年には2480億ドルの借り換えが必要になる。

 しかしトムソン・ロイターの推計によると、今年1─4月の国内の債券発行額は約1320億ドルと、前年同期の7960億ドルに比べ5分の1未満に減った。ドイツ銀行の推計では、中国の債券市場は昨年、前年比32%拡大して9兆3000億ドルに達していたが、情勢が一変。このペースが続けば来年の借り換え分を賄えなくなる。

 ギンミ・クレジットのアナリスト、セドリック・リモー氏は「今年第2・四半期から来年第1・四半期にかけて債務返済の波が押し寄せる。その額は現在の四半期ごとの起債額の2、3倍に及ぶ」と言う。

 銀行融資の額が当局による引き締めの影響を物語っている。

 中国の銀行による3月の新規ローン実績は1兆0200億元で、2月の1兆1700億元、1月の2兆0300億元から減少した。

 リモー氏は「債券市場のストレスが顕現化し始めた。既にデフォルト(債務不履行)が多発しており、年内にさらに増えると予想している」と話した。