[東京 9日 ロイター] - 東京海上日動火災保険の2017年度運用計画は、外国債券を1000億円超積み増す。欧米の社債を中心に為替ヘッジ付きで投資する。国債は日銀コントロール下の現行金利水準に妙味が乏しいため、引き続き積み増しを見送る。

同社は運用委託先の子会社を通じ、米国のクレジット資産を積み増している。最終的な目安は2200億円程度で、16年度末までに1300億円程度の積み増しが終了した。17年度は残り900億円程度を積み増していく。

さらにインハウス運用として、米国・欧州の社債への投資も実施する。金額は明確に定めていないものの、数百億円規模になる見込みという。岳俊太郎・資産運用第二部次長は、欧州企業の社債について「クレジットスプレッドで100ベーシスを超えるようなところのものが対象になる」と述べた。フランス大統領選を無難に通過したことで、欧州の政治リスクは後退したとみている。

これまで長期の保険負債に対応する円金利資産を持ちつつ、純投融資で収益を稼ぐ運用スタイルをとってきたが、17年度は円金利資産の一部と純投融資の資産を一体で運用するスタイルに切り替える。運用資産の規模は2兆円程度を想定する。中長期的な観点でのポートフォリオ構築を目指し、償還が5─10年程度の外国社債への投資を増やす。

国内株は中期計画に沿って前年度に政策保有分1000億円程度の売却を実施。今年度も同額規模の削減を行う予定。