[ダラス 9日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は9日、3月に実施された利上げを含め、年内に3回の利上げが引き続き自身の基本シナリオとの見解をあらためて示した。

米労働市場が完全雇用に極めて近い状態にあり、賃金や物価の上昇が想定より緩やかになっていることなどから、利上げは「段階的かつ忍耐強く」行うべきだと引き続き考えているとした。

カプラン総裁は当地でのイベント終了後に記者団に対し「(利上げの)基本シナリオは引き続き今年3回だが、インフレ圧力が比較的抑制されていることも十分認識している」と述べ、「インフレ率2%への道が平坦でなく、ゆっくりとしていることは間違いない」との見方を示した。

さらに、経済動向が自身の見通しよりも改善、もしくは悪化することによって、利上げペースも加速、もしくは減速する可能性があるとした。

総裁は「経済が私の想定より強く推移する可能性は十分にあり、そうなれば一段の措置を講じる可能性がある」とする一方、成長が鈍化する可能性もあり、そうなればFRBは利上げペースを緩めるだろうと指摘し、「リスクはおおむね均衡していると思う」と述べた。

利上げや、いずれ実施が見込まれるバランスシートの縮小についてカプラン総裁は、将来的に景気後退や衝撃が生じた場合により適切に対処できるよう備えることが狙いの一つだとしながら、引き締めを急がない姿勢を示した。

総裁は「バランスシートやその他のツールを確保しておきたいからといって、金融政策の道筋にとって適切な内容以上の措置を講じるべきではない」とする一方、利上げやバランスシート縮小への着手については、そうすることで将来の選択肢が増えるという限りにおいて行うべきだとの考えを示した。

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