5月8日、フランス大統領選でのマクロン氏(写真)の勝利は、ユーロ圏としての共同債券発行へと向かう大きな一歩となるかもしれない。写真はパリで7日撮影(2017年 ロイター/Lionel Bonaventure)

[ロンドン 8日 ロイター] - フランス大統領選でのマクロン氏の勝利は、ドイツの強硬な反対を突き崩しユーロ圏としての共同債券発行へと向かう大きな一歩となるかもしれない─。選挙結果を受け、ジャック・デルプラ氏はロイターにこうした受け止めを語った。

 デルプラ氏はユーロ圏の中で財政状況の悪化しているメンバー国がの債務危機に陥るのを防ぐため、2010年にユーロ圏共同での借り入れに関する計画を取りまとめた1人だ。

 ユーロ圏での国政選挙におけるポピュリスト支持の高まりは、2011─12年の欧州債務危機以来の試練だ。7日の大統領選で欧州連合(EU)支持のマクロン氏が極右政党・国民戦線(FN)のルペン候補を大差で破ったことは、EUが財政・経済上の結びつきを強めることに期待を抱かせる結果となった。

 デルプラ氏もこうした期待を共有している。同氏は「最初に計画を打ち出したときから、長い時間が必要な取り組みであることは分かっていた。現在のオランド大統領らは全ての動きを凍結してしまった」とした上で、いまやフランスでは共同での借り入れ導入の議論や成長に積極姿勢の革新派が大統領に選ばれたと強調した。

 マクロン氏のユーロ圏債に対する姿勢は明らかではないが、マクロン氏に近い筋によると、同氏はユーロ圏としての予算の枠組みを創設することを望んでおり、これは共同での借り入れにつながるとみられる。マクロン氏はこうした見方を2015年6月の英紙ガーディアンで、ドイツのガブリエル現・外相との共同コラムで示している。