[ボストン/ニューヨーク 9日 ロイター] - 米最大の労組、米労働総同盟産別会議(AFL─CIO)が公表したデータによると、S&P500種指数に採用されている企業の最高経営責任者(CEO)の昨年の報酬は平均1310万ドルで、一般労働者の給与の347倍に達した。格差は2015年の335倍から拡大した。

AFL─CIOのリチャード・トラムカ会長は、CNBCとのインタビューで、投資家のリターンが伸び悩む中、取締役会がCEOの高額報酬を認めているのは間違っていると主張。会長は「不正な仕組みだ。株主は声を上げ、(CEOの昇給を)抑えるべきだと思う。一般労働者は、生み出した富の分け前をもっと手にすべきだ」との考えを示した。

AFL─CIOは今回、S&P500採用企業419社のデータを分析。それによると、CEOの報酬は2016年、平均1310万ドルと前年比6%増。一方、労働省の統計によると、生産部門および管理職以外の労働者の平均年収は3万7632ドルで、前年比2%増だった。

AFL─CIOによると、インフレ調整後ベースで見ると、米国の一般労働者の給与は過去50年間、ほぼ横ばいで推移している、という。労働者の給与は、1967年は平均で年4万1473ドルだった。