[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の113円後半だった。米国の早期利上げ観測で底堅さが意識された一方、北朝鮮を巡る地政学リスクなどが重しとなった。

午後は韓国大統領選で勝利した文在寅氏が就任宣誓を行ったが、市場の反応は限定的だった。ドルは正午から午後3時にかけ、113.60─80円台でもみ合った。

文大統領は、北朝鮮を訪問する用意があると表明し、米軍の新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)配備を巡り米中と協議する考えも示した。

同氏の当選は市場に織り込まれていたためサプライズにはならなかったが、今後、北朝鮮への対応が絡んでくることで材料になる可能性があるという。「THAADの韓国配備に関して『自らの政権で判断する』としている新大統領のスタンスを通じ、米国の北朝鮮に対するけん制姿勢が弱まるのかどうかが注目される」(みずほ証券)との指摘があった。

<午前のドルも方向感欠く>

午後に比べて値幅はあったものの、午前のドルも方向感なく推移した。

朝方は海外時間終盤の弱い地合いを引き継いで113.63円まで下押ししたが、仲値公示にかけてじりじり持ち直し113.94円まで上昇した。商業決済が集中しやすい五・十日に当たり、国内輸入企業のドル買いが支えになった。

正午にかけては、再び下押しされた。「地政学リスクへの警戒感がぶり返しているのではないか」(国内金融機関)との声が聞かれた。

きょうの午前4時半ごろ、北朝鮮の駐英大使がインタビューで6回目の核実験を計画していると発言したことが伝わると、米株価が下落。リスク回避の円買いが強まった。

米早期利上げへの思惑も根強く、底堅さも意識される。「6月米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、積極的には売りにくい」(りそな銀行の総合資金部クライアントマネージャー、武富龍太氏)との声も聞かれた。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 113.79/81 1.0889/93 123.91/95

午前9時現在 113.69/71 1.0884/88 123.75/79

NY午後5時 113.98/99 1.0872/75 124.12/16

(為替マーケットチーム)