[ワシントン 10日 ロイター] - 複数のホワイトハウス当局者によると、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官が解任された背景には、トランプ大統領が以前から同氏への怒りを募らせていたことがあるが、電撃解任に至った決め手は長官が上院司法委員会での証言内容を大統領らに事前に知らせることを拒否したことだった。

大統領とセッションズ司法長官、ローゼンスタイン司法副長官は、5月3日に上院司法委員会で予定されていた公聴会で証言する内容について事前に説明するようコミー氏に求めていたが、同氏はこれを拒否したという。この公聴会では、昨年の大統領選で民主党候補だったクリントン元国務長官の私用メール問題に対するコミー氏の対応について証言が求められていた。

議会での証言内容を上司に事前に知らせることは一般的に礼儀とされる。

ホワイトハウス当局者は、大統領と側近らが事前説明を拒否したコミー氏の行為を命令違反とみなし、同氏に職務遂行能力がないとの印象を受けたことから、今回の電撃解任につながったとみる。

トランプ政権は9日、コミー長官の解任について、クリントン氏の私用メール問題への対応が理由だと説明した。