「このパッケージを提案したのはあんたやろ。あんたが責任を取れ!」

 反論はいくらでもできたが、ぐっとこらえた。仲間割れをしている暇はない。ギクシャクした空気の中、問題の原因を探り、絡み合う糸を解き、一つひとつ片付けていった。

 さらには、パッケージからホームページまで、デザイン面での見直しも必要となった。私は再び東京チームの専門家たちを訪ね、何とかサポートを仰げないかと、頭を下げて回った。

 本来ならば、さぬきのメンバーですべき事柄である。重ねて無理をお願いするのは忍びなかった。申し訳なさと、ふがいなさと、それでも何とか形にしたいという思いが混ぜこぜになった「メチャクチャな頼み事」を、みな快く引き受けてくれた。

あと50円…

 最後の関門は、あと50円のコスト削減だった。打てる手は、二つに一つ。化粧箱のレベルを落とすか、代わり参りの仕組みで妥協するか、だった。

 大結願の箱の中には、代わり参りハガキが入っている。そこに願い事を書いて事務局に送ると、その人に成り代わって大窪寺で祈願する。その証として、大結願の焼き印を押した桐の木札が送られてくる仕組みである。

 化粧箱のレベルを落とせば、高級感が損なわれる。苦労して開発したお菓子を、美しい包装で送り出したい気持ちは山々である。しかし、そうしなければ、代わり参りの作業費と返信送料が捻出できない。

 なかなか結論は出なかった。