3~4万円台のSIMフリースマホは本格派揃い
メタル筐体に指紋センサーにDSDS、機能は十分以上!

 スペック重視派に注目の【高性能機編】に続いて紹介するのは、主に3~4万円台のSIMフリースマホを紹介する【ミドルハイ編】だ。

 フラグシップ級のスマホと比べると、もちろんスペックはやや下がるが、メタル筐体にオクタコアCPU、タッチ式の指紋センサー、DSDS対応など、性能は十分以上で、端末全体に高級感を持つモデルも多い。少し前のキャリアスマホから乗り換えても、不満はないどころか、機能や性能アップを体感できる場面が多いはず。

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3万円台半ばの価格ながら、性能・機能ともに高く、メタル筐体の外観も魅力と、モトローラの本気度が見える「Moto G5 Plus」

 そんなミドルハイクラスの人気モデルについて、スペックと特長をまとめて紹介していく。

人気SIMフリースマホ
【3~4万円台でほぼフル機能なのが魅力なミドルハイ編】

●モトローラ「Moto G5 Plus
●ASUS「ZenFone 3(5.2型)
●ASUS「ZenFone 3(5.5型)
●ファーウェイ「HUAWEI nova
●ファーウェイ「honor 8
●ZTE「AXON 7 mini
●TCL「Alcatel IDOL 4
●モトローラ「Moto Z Play
●モトローラ「Moto G4 Plus

3万円台半ばの価格ながら、ほぼフル機能で
メタル筐体も魅力! モトローラ「Moto G5 Plus」

 SIMフリースマホの積極的な国内展開で存在感が再び増しているモトローラ。その本気度を感じさせるモデルが「Moto G5 Plus」だ。

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ファインゴールドというカラバリのMoto G5 Plus。前面もゴールド。前面ガラスの縁が丸まった2.5D加工でないのは、最近のこのクラスでは逆に珍しい

 高級感あるメタル筐体に加え、スペックも高く、フルHD解像度の5.2型液晶、Snapdragon 625(オクタコア、2GHz)、4GBメモリー、32GBストレージ、大型センサーの12メガカメラ(イン5メガ)、3000mAhバッテリー、Android 7.0など。この内容で税抜3万5800円という価格は、ライバルの端末を大いに意識しているものと思われる。

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こちらはルナグレーのカラバリ。カメラはF値1.7のレンズ+デュアルピクセルタイプのセンサーで暗所の強さやAFの早さが売り

 ネットワーク面では、4G+3GのDSDS対応なのだが、nanoSIM×2とは別にmicroSDスロットを用意している。DSDSを普段から利用できるという意味で大きなポイントと言える。

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1つのトレイにnanoSIM×2+microSDを装着することが可能。DSDSとmicroSDの増設が両立できるのだ

 前面下部の指紋センサーは、タッチで「ホーム」、左へのフリックで「戻る」、右へのフリックで「履歴」という操作ができ、この操作をオンにしている状態ではディスプレーからナビゲーションバーを消すことが可能。ディスプレーのより広い範囲をアプリで活用できるという部分にメリットがある。

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前面下部の指紋センサーで端末の操作も可能。ナビゲーションバーを消せる

 さらにモトローラらしい個性的なデザインに、シンプルなUIで次期Androidへのバージョンアップも言明するなど、さらなる特長もある。SIMフリースマホの台風の目になりそうな1台だ。

背面ガラス素材でイメージチェンジ!
DSDS対応にカメラも進化、ASUS「ZenFone 3」

 人気のZenFoneシリーズのメインモデル。現行世代では上位に「ZenFone 3 Deluxe」が用意されたこともあり、無印の「ZenFone 3」はボリュームゾーンのミドルハイクラスに位置。当初は5.2型モデルのみだったが、今年3月に5.5型モデルも追加されるとともに、OSもAndroid 7.0へのアップデートが用意されている。

 以前のZenFoneシリーズと印象が異なる筐体は、前面/背面ともに2.5D加工のGorilla Glass 3を採用。側面のメタルフレームは丸みを帯びており、持ちやすさが印象的だ。

ZenFone 3
まずは5.2型で登場したZenFone 3
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背面もガラス素材に。同心円の模様はあまり目立たない

 性能もこのクラスとしては十分なもので、オクタコアのSnapdragon 625、3GBメモリー、32GBストレージ、2650mAhバッテリーなど。カメラは16メガのソニー製センサーを採用。レーザーAF/位相差AFの組み合わせで高速AFを実現する。

 またネットワーク面では4G+3GのDSDSに対応。さらにau VoLTEも利用可能で、au MVNOを含む、多数のMVNOからSIMとのセット販売が行なわれている。カラバリはサファイアブラック、パールホワイトの2色に、新色のクリスタルゴールドが今春に追加されている。価格は税抜3万9800円。

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5.2形のZenFone 3は新色が加わって3色に

より大型の5.5型の「ZenFone 3」も登場!
スペック的には5.2型のZenFone 3とほぼ同じ

 今年3月に無印のZenFone 3に追加された5.5型モデル。当然そのぶん筐体が大きくなっている。基本スペックは5.2型モデルとの共通点が多いが、メモリーとストレージはそれぞれ4GBと64GBに増量されている。

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一回り大きな5.5型の無印ZenFone 3が登場

 価格は税抜4万2800円。カラバリはサファイアブラック、パールホワイトの2色。5.2型モデルと同様にAndroid 7.0へのアップデートもあり。

ハイスペックなSIMフリースマホでは貴重な5型モデル!
ファーウェイ「HUAWEI nova」

 SIMフリースマホのハイスペックモデルは、海外の売れ線に合わせて5.2型以上の大型機が中心だが、「HUAWEI nova」は貴重な5型モデル。狭額縁との組み合わせで横幅は70mmを切る約69.1mmで、SIMフリースマホでコンパクトな端末を求める層には貴重な1台だろう。

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カラバリはファーウェイ製スマホの定番カラーであるミスティックシルバー、チタニウムグレーに加えて、ローズゴールドも

 性能的にももちろん高く、フルHD解像度の5型液晶、Snapdragon 625(2GHz、オクタコア)、3GBメモリー、32GBストレージに加え、カメラはHUAWEI P9のRGBセンサーと同じ、12メガの大型センサー(イン8メガ)を搭載。このサイズで3020mAhという大容量バッテリーもうれしい。

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5型というコンパクトサイズが最大の魅力

 ネットワークでは、2波のキャリアアグリゲーションやDSDS、au VoLTEにも対応している。OSは販売当初はAndroid 6.0だったが、早々にAndroid 7.0にアップデート。他のファーウェイのフラグシップ機と同じくEMUI 5.0の最新環境が利用でき、高速認識が特長のタッチ式指紋センサーについても同じだ。

 カラバリは幅広い層に受け入れられそうなミスティックシルバー、チタニウムグレーに加えて、ローズゴールドは華やかな印象だ。

ダブルカメラなどHUAWEI P9の魅力がほぼそのまま
楽天モバイルでオトクに入手したい、ファーウェイ「honor 8」

 本国ではネット直販向けの端末に用いられている「honor」ブランド。そのハイスペックな1台が「honor 8」だ。

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5色のカラバリが用意される「honor 8」

 背面の2つのカメラやスペックからもわかるように、同社のフラグシップ機「HUAWEI P9」との共通点が多い。違いとしては、カメラにLeicaロゴや一部機能が無い点、CPUの動作クロックがわずかに低い点、また背面にガラス素材が用いられている点くらい(P9はメタル)だ。逆にメモリーは4GBに増量されている。本機は楽天モバイルと公式オンラインストアでの限定販売。特に楽天モバイルではキャンペーン価格で提供されることも多いので、うまくオトクに購入したい。

 HUAWEI P9との違いでも取り上げた端末の背面は、ガラス素材の下にフィルムが15枚重ねになっており、光の角度で見え方が違ってくるのが個性的。そのほかのスペックはフルHD解像度の5.2型液晶、オクタコアのKirin 950(2.3GHz+1.8GHz)、4GBメモリー、32GBストレージなど。

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背面は光の見え方がさまざまに変化する。側面はメタルでダイヤモンドカットが施されている

片手で持ちやすい5.2型+DSDS対応などが魅力
ZTE「AXON 7 mini」

 ZTEのフラグシップ機「AXON 7」の下位モデル。ディスプレーは5.2型で(フルHD解像度の有機EL)、横幅は71mmと最近では比較的コンパクトな部類に入るだろう。

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流麗な曲線が魅力的なメタル筐体はAXON 7と同様で、5.2型と若干コンパクトになった「AXON 7 mini」

 イオンゴールド、クオーツグレーの流麗な美しいメタル筐体はAXON 7と同じ。CPUはSnapdragon 617(AXON 7はSnapdragon 820)となるものの、3GBメモリー、32GBストレージ、16メガカメラ(8メガカメラ)と十分な性能に加えて、キャリアアグリゲーション/DSDS対応はAXON 7と同等。もちろん背面にはタッチ式の指紋センサーもあるので、4万円弱の実売価格はなかなか魅力的。

ZTE
ZTE
表面処理はAXON 7と少しだけ異なり、メタル筐体にしてはマットな感じ

上下対称のデザインや背面のガラス素材が美しい
Alcatel「IDOL 4」

 TCLコミュニケーションズが展開するAlcatelブランドは、もともとフランスの通信企業の携帯電話部門からスタートしているだけに、端末のデザインが一番の売りだ。

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上下対称の形状は前モデルのIDOL 3と同様

 看板モデル「IDOL 4」は上下対称デザインが特長で、実際に上下反対でも端末の操作や通話などが可能。印象的なのは背面のガラス素材で、光の線が見る角度によって姿を変えていく。

 スペックは、フルHD解像度の5.2型IPS液晶、オクタコアのSnapdragon 617(1.5GHz+1.2GHz)、3GBメモリー、16GBストレージ、13メガカメラ(イン8メガ)、2610mAhバッテリーといった内容で、実売価格は約3万4000円。また、au VoLTEにも対応している。ただ、DSDSや指紋認証に対応していないのは少し残念なところ。

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光の線が背面に映り込む
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製品箱がそのままVRグラスになる

5万円台で購入できてMoto Modsも使えるお手頃モデル
「Moto Z Play」

 フラグシップ機のMoto Zに対して、価格はもう少しお手頃にしつつ(実売約5万3000円)、Moto ModsなどのMoto Zシリーズの機能が利用できるモデルが「Moto Z Play」だ。

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ブラックは側面はシルバー、ホワイトは側面はゴールド

 スペックは、フルHD解像度の5.5型有機EL、オクタコアのSnapdragon 625、3GBメモリー、32GBストレージ、16メガカメラ(イン5メガ)と、ミドルハイクラスの典型的な内容で、Moto Zと同じくDSDSに対応。しかも、microSDスロットと別にnanoSIMスロット×2が用意されている。また厚さは6.99mmになってしまうものの、決して分厚いわけではなく、それでいてバッテリーは3510mAhとかなりの大容量である。

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2枚のSIMを挿しながら、microSDの追加が可能。前面下部にあるのはタッチ式の指紋センサー

 スペックを考えると価格は若干高めな印象があるが、モトローラらしさがしっかりあるデザインに加えて、Moto Modsの拡張性はやはり魅力的だ。

1年前のモデルだが、DSDS対応にAndroid 7.0も提供済
価格次第で買いの「Moto G4 Plus」

 Moto G5シリーズが登場し、旧モデルになってしまったとは言え、価格的にはまだまだ買いの1台。特に筐体は新モデルでも採用された、流行のメタルの薄型ボディーではなく、押し出しがやや強いデザインにビニールっぽい素材を用いるなど、モトローラ端末らしい独自性を持っている。

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カラバリはブラックとホワイトの2色。前面/背面ともに黒と白

 スペックはフルHD解像度の5.5型液晶、Snapdragon 617、3GBメモリー、32GBストレージ、3000mAhバッテリーなど。防水には非対応だが、撥水には対応するという。また、UI的にはほぼ素のAndroidに近く、Android 7.0も早い段階で提供された。4G+3GでのDSDSや指紋センサーにも対応している。

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前面下部にはタッチ式の指紋センサーを用意。背面は細かな突起があって、サラサラとした手触りが気持ちよく、かつ実用的だ

 次回の3回目はミドルクラスの端末を紹介する。価格帯では2万円台が中心で、以前はどうしても妥協が必要な部分もあったが、最近では8コアCPUや指紋センサー搭載など、普段使いには十分な性能・機能を持つモデルが増えている。また、価格的には若干高くなるものの、防水防塵やおサイフケータイに対応した国内メーカー製スマホなども存在する。選びがいがあるさまざまな端末が登場予定だ。