夏バテは、なぜ起こるのでしょうか?主な原因は、冷たいものや生ものの食べ過ぎ、汗を多量にかく、冷房による体の冷え、暑さによる睡眠不足の4つです。

 冷たいものをとり過ぎると胃腸の毛細血管が収縮して栄養吸収や水分代謝の働きを弱め、体が重だるくなります。食中か食後に温かいものをとって胃腸の働きを回復させましょう。胃もたれが続くようなら、2~3日は冷たいものは避けてください。

 汗は、水溶性のビタミンやミネラルも一緒に流してしまいます。特にビタミンB1、ビタミンC、ミネラルが不足すると代謝や抗酸化機能が低下します。豚肉、ウナギのかば焼き、レバー、エダマメは、ビタミンB群が豊富。焼き肉なら牛より豚がおすすめです。また、ビタミンCやミネラル類の補給には、オレンジやグレープフルーツ、キウイ、マンゴーなどをジュースにしてとるとよいでしょう。汗っかきの方は、塩分補給も忘れずに!

 私たちの体は冷えると血流が悪くなり、代謝の働きが低下します。また、温度差が大きい室内外を頻繁に出入りすると体温を調節する自律神経に変調を来すこともあります。ショウガやシナモンをプラスしたほうじ茶や紅茶を飲んで体温を上げ、週に1回はお風呂で湯船につかって、体を芯から温めましょう。

 疲労回復には睡眠が不可欠です。脳の血液が不足すると熟睡できません。鉄分が豊富なプルーンやナツメで血液を補いましょう。就寝前にリラックス効果のあるホットミルクを飲むのもいいですね。

焼き肉なら牛より豚!<br />温かい飲みもので夏バテ解消ほうじ茶を紅茶に代えてもおいしい

●冷えた体を温める ショウガほうじ茶
 
材料(1人分)
皮付きショウガのスライス5~6枚、熱々のほうじ茶1杯、好みでハチミツ少々
 
作り方
①カップにショウガとハチミツを入れてほうじ茶を上から注ぐ。
②数分待ってショウガの成分が出たら、温かいうちに飲む。
 
*ショウガの辛みが感じられるまで、2~3回は使えます。
ゆでたエダマメを添えればビタミンB群の補給に。