[16日 ロイター] - <為替> ユーロが値上がりし対ドルで1%強上昇。1.10ドルを突破し昨年11月以来の高値をつけた。第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)改定値は前年比1.7%増で予想と一致。マクロン仏新大統領が独との関係強化に取り組むなか、欧州の統合が進むとの期待もユーロ買いを後押ししたという。

<ロンドン株式市場> FT100種 <.FTSE>が9営業日続伸し前日に続いて取引時間中の過去最高値を更新した。明るい業績見通しを示した携帯電話サービス大手のボーダフォン<VOD.L>が大きく買われた。

16日は小型株指数<.FTSC>も最高値を更新した。今年に入って約9.5%上昇しており、約4.4%高となっているFT100種を上回る値上がりだ。

ボーダフォンは4.0%高。FT100種で最も上昇率が大きかった。3月期通期決算の純損益は61億ユーロの赤字だったものの、2017/18年度については利益とフリーキャッシュフローの増加を見込んでいるとした。一方、格安航空大手イージージェット<EZJ.L>は7.3%安。上期の赤字が昨年同期と比べて拡大したことが嫌気された。復活祭の時期が前年より遅かったことやコストが増えたことが響いた。ただ、値下げ圧力は落ち着いてきていると指摘した。

<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。英携帯電話サービス大手のボーダフォン<VOD.L>がけん引する形で通信株指数が上昇する一方で、銀行株やヘルスケア株の指数は低下した。

ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は取引時間中に過去最高値を更新した後、ほぼ横ばいで取引を終えた。

ヘルスケア株指数<.SXDP>は0.19%低下した。通期決算で示した成長見通しが市場予想に届かなかった英ヘルスケア企業BTG<BTG.L>が6.8%安となり、全体を押し下げた。銀行株指数<.SX7P>も低下した。スイスの金融大手UBS<UBSG.S>が2.2%安で全体の重しだった。シンガポール政府投資公社(GIC)が保有するUBS株を市場価格を下回る値段で売却したことが嫌気された。

<ユーロ圏債券> フランスが発行する新発30年債が堅調な需要を集め、14日に就任したばかりのマクロン新大統領に対する信認が示された格好となった。仏政府はシンジケート団を通して70億ユーロの30年債を発行するが、需要は310億ユーロを超えている。プライシングはこの日中に決定される見通し。

今回発行される30年債の償還期限は2048年5月。現在の指標30年債より3年先になるが、ソシエテ・ジェネラルによると欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れプログラムの対象になる。30年債発行を控え、新発債を買い入れるために流通している長期債を売る動きが出たことで、仏10年債と30年債の利回り格差は108ベーシスポイント(bp)と、2014年12月以来の水準に拡大した。終盤の取引で仏30年債<FR30YT=TWEB>利回りは3bp低下している。

ユーロ圏では今週はドイツが17日に30年債を発行。ベルギーも週内に15年、もしくは20年債を発行する。