5月15日、少なくとも150ヵ国・地域に被害が広がっている前例のない大規模なサイバー攻撃を巡り、米国家安全保障局(NSA)は新たな批判を浴びている。写真はコンピューターのキーボード。ワルシャワで3月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel)

[ワシントン 15日 ロイター] - 少なくとも150ヵ国・地域に被害が広がっている前例のない大規模なサイバー攻撃を巡り、米国家安全保障局(NSA)は新たな批判を浴びている。

 今回の攻撃は、NSA自身が使用するハッキングツール構築のために利用した、マイクロソフトの基本ソフト(OS)ウィンドウズの欠陥を突いて行われた可能性がある。そうしたハッキングツールなどが結局、謎のハッカー集団「シャドー・ブローカーズ」の手に渡り、インターネット上に放出されることになった。

 マイクロソフトのブラッド・スミス社長は14日、NSAと中央情報局(CIA)のハッキングツールが最近漏えいしたことを挙げ、政府がしばしば機密保持できないソフトウエアの欠陥情報を米国政府が「ため込んでいる」と厳しく批判した。

「政府の(ハッキング)技術は繰り返しインターネット上に漏出しており、損害の拡大を招いている」とスミス社長はブログに投稿。「米軍が(巡航ミサイルの)トマホークを一部盗まれるようなものだ」

 アルファベット傘下のグーグルやフェイスブックなど、一部のテクノロジー企業大手は、マイクロソフトの声明についてコメントするのを差し控えた。

 だが、一部の業界幹部らによると、マイクロソフトの声明は、サイバー攻撃能力を保持するためにはセキュリティーを危うくしてもかまわないと政府が考えているという、シリコンバレーで広く共有されている見方を反映している。

 NSAはコメント要請に回答しなかった。