[17日 ロイター] - <為替> ドルが円やスイスフランに対して急落、対円では112円を割り込み少なくとも5月1日以来の安値をつけた。トランプ米大統領が弾劾されるとの懸念が浮上、安全資産とされる円などへの逃避買いが膨らんだ。

ロイターデータによると、ドル/円<JPY=>は一時、111.41円まで売られた。ドルはスイスフランスに対しても昨年11月9日以来の安値をつけた。

<ロンドン株式市場> 10営業日ぶりに反落。米国での政治的な混乱が懸念材料となった。

ロシアの米大統領選干渉疑惑に絡んで、トランプ米大統領からフリン前大統領補佐官に対する捜査の中止を要請されたとするコミー前連邦捜査局(FBI)長官のメモの内容が報じられ、売り材料となった。

CMCマーケッツの市場アナリスト、デービッド・マーデン氏は「(ワシントン)DCでの政治的不透明感は投資家に前日の利益を確定する口実となる」と述べた。

<欧州株式市場> 大幅下落。米国の政治的混乱で投資家がリスク回避姿勢を強めた。STOXX欧州600種 <.STOXX> の下落率は昨年9月以来約8カ月ぶりの大きさとなった。

トランプ政権が掲げる大胆な景気刺激策が遂行できなくなることが不安視されたほか、トランプ氏が弾劾裁判にかけられるかもしれないとの観測も相場の重しとなった。

STOXX600種の銀行株指数<.SX7P>と建設・資材株指数<.SXOP>はともに約2%の低下となった。

<ユーロ圏債券> 米独国債の利回り格差が約半年ぶりの水準に縮小した。

トランプ大統領を巻き込んだ疑惑が取りざたされる米国と、政治的な安定が進むと受け止められた欧州のコントラストが浮き彫りとなっている。

トランプ氏を巡る騒動で世界的に安全資産への需要が拡大。大半のユーロ圏国債利回りが低下したが、米国債利回りの下げが目立った。

米国10年債利回り<US10YT=RR>が8.5ベーシスポイント(bp)下がって2.243%と、約4週間ぶりの低水準。ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>は5bp低下して0.38%。両者の利回り格差は187bpで、昨年11月14日以来の低水準となった。