ゴーン流改革で三菱自のV字回復を目指すゴーン会長も、5月19日の岡崎技術センターの初視察など三菱自の復活に注力することになるだろうが、「日産の統治」が前面に出過ぎないように配慮し、三菱自プロパーの人材登用を進めるのか、改めてゴーン経営の今後が注目される。

 三菱自の17年3月期決算会見は、益子社長、池谷副社長が出席した。16年3月期業績は、売上高1兆9066億円(前期比16%減)、営業利益51億円(同96%減)、当期純利益-1985億円となった。なかでも、グローバル販売は92万6000台(同11.7%減)と100万台を割ってしまった。

 益子社長は「計画通りの下期業績によって2016年度通期営業利益の黒字を達成した。特に日産からの出資を得た昨年秋以降、企業としてのあり方を抜本的に見直し、新しい考え方で自ら大きな改革に挑戦してきた手応えを実感している」と語った。

 つまり、三菱自は上期に営業利益段階で燃費不正問題の部分で特別損失1655億円分を一気に計上したことで、営業利益も上期時点の316億円の損失分を下期に取り戻して通期で51億円の黒字を確保したのである。当期純利益は1985億円の赤字となったが、下期で見ると211億円の黒字に転換している。

 これにより、17年度業績見通しは売上高2兆円、営業利益700億円、当期純利益680億円を見込み、いわゆるV字回復を図ることになる。グローバル販売も102万9000台(前年比11%増)と100万台乗せの復活を見込む。