5月16日、中国の第1・四半期GDP成長率は、6.9%と予想外に堅調だったが、足元で財政刺激が縮小され、リスクの高い融資を抑えるための金融引き締めも続いているため、今年の成長ペースは世界金融危機以降で最も低くなりそうだ。写真は同国の国旗。北京で2013年4月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 16日 ロイター] - 中国の第1・四半期国内総生産(GDP)成長率は、インフラ向け財政支出と不動産の活況のおかげで6.9%と予想外に堅調だった。しかし足元で財政刺激が縮小され、リスクの高い融資を抑えるための金融引き締めも続いているため、今年の成長ペースは世界金融危機以降で最も低くなりそうだ。

 ロイターが最近実施したアナリスト調査でも、第2・四半期以降成長が鈍化し、2017年全体では政府目標の6.5%前後になると見込まれている。

 今や中国の債務総額はGDPの300%近くに達し、財政収支の不均衡が深刻化してきた。つまり政府は大規模な支出を維持できず、実際4月の歳出の前年比伸び率は3.8%と、第1・四半期の21%から急失速した。さらに人民銀行(中央銀行)は投資向けの中期的な資金は調達できる環境を維持しながらも、バブル発生への懸念から短期市場で流動性を絞っている。

 オックスフォード・エコノミクス(香港)のエコノミスト、ルイス・クイジス氏は「現時点で政策担当者が金融面のリスク抑制にどれほど真剣になっているかが分かるだけに、来年の成長目標が著しく下がったとしてもおかしくはない」と述べた。

 キャピタル・エコノミクス(シンガポール)のエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「今後一段と大幅な金融引き締めがあるとは考えていない。だが(経済の)リスクは下振れ方向にある」と語った。