前回の『「住むハワイ」を体験する【前編】』では、ハワイに生活するための情報収集についてご紹介しました。そして、今回の【後編】では、実際に「住むハワイ」を体験するうえで、滞在期間(1週間~1ヵ月/1ヵ月~3ヵ月/3ヵ月以上)に応じたポイントをご紹介します。

1週間~1ヵ月間滞在してみる

 ハワイ滞在の経験がある人もない人も、まずは1週間から1ヵ月間、ハワイで『生活する』視点で滞在してみましょう。3ヵ月以内ならば、ビザを取得する必要はありません。また、手配も面倒はありません。旅行会社の「コンドミニアムに滞在するハワイ」のようなツアーか、あるいは手配旅行でいいでしょう。

 重要なのは、自分の「キッチン」を確保することです。これがあるのとないのとでは、生活の質が全く変わってきます。つまり、衣食住の『食』から見た日常の生活=どんなものが食べられるのか、その材料はどこでいくらで手に入るのかを知るためには、キッチンが必要なのです。

 旅行会社で宿泊先を選択する場合には、『フルキッチン』付きの部屋に泊まるようにしてください。コンドミニアムやキッチン付きホテル(アウトリガー系列のホテルにはよくあります)でも、キチネットと呼ばれる簡易キッチンの部屋と、すべてが完備されているフルキッチンの部屋があります。キチネットでは簡単なことしかできないので、フルキッチンを選んでください。

 滞在中は、『食』の生活体験をしてみましょう。食材の買い出しから料理、後片付けまで、ハワイ流に慣れるチャンスです。

 買い出しは、ワイキキのホテル地区のスーパー(観光客にお馴染みのABCストアや、24時間営業の『フード・パントリー』)ではなく、あえて現地の人も足を運ぶスーパーマーケットに出かけてみましょう。

 スーパーの『ダイエー』や『マルカイ』なら、日本の食材がなんでも手に入ります。どちらも、アラモアナ・ショッピングセンターから歩いてもすぐ。ワイキキ・アラモアナ地区のどこのコンドミニアムからでも歩いて行けないことはありません。楽をしてバスで行くこともできます。

 山ほど買い込んだ帰りは、タクシーで戻っても5~8ドルといったところ。タクシーはスーパーの前にいつでも待機しています。レンタカーがあればさらに楽ですし、それならば足を伸ばしてニミッツ・ハイウェイの『ビッグKマート』をめざしてもいいでしょう(ただし、生鮮食品はありません)。こちらは巨大な、まさにアメリカのスーパーマーケットです。