[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事はロイターとの独占インタビューで、現金を担保とする証券貸出制度は順調に機能しているが、必要な場合は調整が可能だとの見方を示した。

クーレ理事は証券貸出制度の利用が設定額に達しておらず、開始から半年ですでに改革の必要が生じているとの懸念を否定。「調整の必要があるなら、準備はできている」と述べ、「これまでのところ制度は非常にうまく機能している」との見解を示した。

ドイツ連邦債など高格付けの国債は、買い戻し条件付きで担保として利用されている。この、いわゆるレポ取引は現在3兆ユーロ(3兆3500億ドル)規模の市場となっており、投資ファンドにとって主要な資金調達源の1つだ。

ただ、ECBによる積極的な債券買い入れや規制強化により、高格付け国債は枯渇している。四半期末や年度末などの主な節目には、投資家が期限内に担保を手当てすることができずデフォルト(債務不履行)に陥ることを回避しようとしたため、債券の借り入れコストが過去最高水準に上昇。ECBに対し、国債の貸し出しを増やすよう求める圧力が強まっていた。

4月の現金による制度利用額は平均181億ユーロ程度と、最大貸出額の500億ユーロの半分以下だった。市場参加者は、利用枠が債券保有額に応じてECBと加盟7カ国の中銀に分かれていることを懸念。ロイターの計算によると、独連邦債の保有額で最大の独連銀は155億ユーロの受け入れが可能だということになる。

クーレ理事は、他の中銀が利用していない枠を再配分する可能性を示唆したが、詳細には言及せず、「再配分のための柔軟性はある」と述べるにとどめた。