先日、後ろを歩いていた高校生の男子三人組が、よ~し、愛鳥週間も終わったしケンタッキーに行くか、という涼しいギャグをかましていて、日本で愛鳥週間が設けられて半世紀以上(厳密には1950年~)になるというのに、いまだこういうギャグを飛ばす人がいるあたり、愛鳥週間がいっこうに浸透していない証左のようにも思えたのだが、日本鳥類保護連盟の方々はどう思っているのだろう。愛鳥週間に催されるポスター・原画コンクールの表彰式で忙しいのかな。

 カラスは害獣として駆除の対象だから“愛鳥”からは外されるのだろうが、今年3月24日、都立城北中央公園(練馬区と板橋区にまたがる都立公園)で50羽のカラスの死骸が発見された。死んだカラスたちは“パンを食べた直後にバタバタと倒れ込んで死んだ”と犬の散歩をしていた女性が目撃している。

 翌日にも、同じ公園でさらに20羽のカラスと二羽のムクドリの死骸が見つかった。が、まだ犯人発見には至っていない(警視庁は鳥獣保護法違反の疑いを視野に捜査)。

 今月2日にも、今度は埼玉県北本市(さいたま市と熊谷市のほぼ中間)にある団地の敷地で20羽のカラスの死骸が見つかり、近くに落ちていたパンを調べたところ、パンから農薬の成分が検出された。都立公園でカラスを殺した犯人がやったのか、それとも別人が都立公園の事件を真似たのかは定かではないが、何者かがパンに農薬を混入させ、カラスについばませるために巻いたのは事実だ。収拾前の生ゴミにたかるカラスが鬱陶しくて撃退しようとしたのかもしれないが、やり方がちょっと陰湿だ。

 春先に私は“動物受難”の原稿を書いた。生後10ヵ月の赤ちゃんを噛み殺したゴールデンレトリバーや、過去4年間で500頭の動物が死亡しているイギリスの動物園(赤ちゃんライオンの安楽死等を含む)や、フランスの動物園に忍び込み、シロサイを射殺して角をチェーンソーで切断した強盗団、ニュージーランドで“検疫探知犬”見習いの生後10ヵ月の犬が逃げ出し、射殺された事件――、等々だ。