少し大げさな例だが、これに近い人に時々お会いする。もしかしたら、いい結果につながっていないのは、実力が足りないのではなく、「見た目」という基本的なマナーを守っていないからなのかもしれない。

「見た目」がイマイチな人は
営業成績もイマイチ

 以前、面接の本を書かせていただいたことがあるが、その際、会社の人事担当の方に取材したことがあった。

 採用基準について「選考のポイントは何でしょうか?」と質問すると、その回答は驚きに満ちたものだった。

 なんと「ぶっちゃけ、見た目で決めています」と回答した担当者があまりにも多かったのだ。

 もちろん、志望動機、経験、理念という事も採用基準の一つの要素であることは間違いない。しかし、最も大切なのは身だしなみであり、「見た目で9割決める」という。

 人事担当の方は1日に多くの学生をジャッジしなくてはならない。それも限られた時間で、だ。当然、一人一人じっくり話を聞いている時間はない。どうしても「見た目」が基準になってしまうのも無理もない話だ。

 ある販売会社の人事担当の方が「今まで何人か見た目がイマイチの人を営業職として採用しましたが、営業成績がいい人は一人もいません」と話してくれた。

 そもそも面接とは自分を売り込む場である。技術者や研究者であるならともかく、そこで面接官受けしない「見た目」をしている時点で「営業マン」としては失格なのだ。はじめは《見た目で決めるなんて、不公平だな》と思っていたが、話を聞いているうちに納得した。

優秀な営業マンは
カッコよかった

 思い返してみれば、私の知っている優秀な営業マンは身だしなみに気をつかっていた。特に何年もトップを続けていた営業マンは見た目からしてカッコよく《いつかはああなりたい》と憧れたものだった。