自己紹介を100パターン英語で書いて暗唱

 私はいつも、
「自己紹介を100パターン英語で書いて暗唱しておけば、知らない人と会ったとき、お互い楽しく初対面の会話ができるから」
 と教えています。

 そこで、Mくんは例文暗記にとりかかります。
 自分で100%書けなくても、暗唱してしまえば、もうその表現は自分だけのもの。普通の日本の公立小学校3年生がこれをきちんと書くのはほぼ不可能ですが、暗記してしまい、自分のものとして口に出しているうちに、だんだん英語の表現方法が身についてきます。そうなったらしめたもの。

 今度は、【英文穴埋めテンプレート(前ページ)】を使い、自分流の表現で埋めていきます。

すきま時間を利用する
ホワイトボードの活用

 Mくんのお母さんがやっているのは、すきま時間を利用するホワイトボードの活用です。
 英作文用の小さなホワイトボードを購入し、机の上に置いています。

小学5年生が1年半で<br />英検3級に合格!<br />ゲーム感覚でモノにした<br />英作文らくらく攻略法図3 3文の最初の部分だけを書いて覚える
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 私は、

「覚えにくい人は、各文章の冒頭にマーカーを引いて、そこだけ覚えると、らくに暗記できるよ!」

 と言っているので、Mくんのお母さんはそこからヒントを得て、ホワイトボードに3文の最初の部分だけを書いて、1日1回は必ず暗唱させるようにしたそうです(図3)。

 これにより、Mくんの英作文力がグーンとアップしたのは言うまでもありません。
 1年でグングン伸びたMくんへ、お母さんからがんばったご褒美が贈られました。

 ひとつは、ドラえもんの英語版のマンガです。
 これは、ドラえもんが大好きなMくんが、マンガを読みながら英語に親しむことができるようにとの親心。
 もうひとつは、ハリー・ポッターとダレン・シャンの洋書。
 Mくんが日本語で読んで気に入っている本なので、いつか原書を自分で読んでほしい、と贈ったそうです。
 決して強制しない、「〇〇をしなさい」と直接命令をくださない、子どもが自分から読みたくなる、学習したくなる、そんな環境をつくるのが一流の英語への近道です。
 それには、まず、親子仲よくが一番です。