[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米国政治情勢の不透明感などを背景にドルが続落した。ユーロは、メルケル独首相がユーロが「弱過ぎる」と発言した影響で上昇し、午前中に一時半年ぶり高値を付けた。

終盤のユーロ/ドル<EUR=>は0.25%高の1.1232ドルで、日中高値は1.1263ドル。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は昨年11月9日以来の安値に沈む場面があり、直近は0.14%安だった。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏はこの日のドルについて「4月半ば以来目にしてきた動きが続いていると思う」と述べた。

エシナー氏によると、米経済指標は強弱まちまちの様相がさらに進んで米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げペースがつかみにくくなり、ドルの幅広い売りをもたらしている。また米国政治情勢もドルにとって大きな逆風の1つだという。

ドルは先週の下落率が2%強と、週間ベースで1年余りぶりの大幅な落ち込みを記録。トランプ政権とロシアの関係を巡る疑惑が強まったほか、政治の混乱で成長テコ入れ策の実施が遅れかねないとの見方が広がった。

メルケル氏の発言がユーロ高につながったことも、ドルの下げ圧力になった。メルケル氏はベルリンの学校で開かれたイベントで、ドイツの貿易黒字はユーロ相場と原油価格に押し上げられており、この2つの要因はいずれも政府が影響を及ぼせないと指摘した。

ポンドは総じて下落。6月の英総選挙を巡る世論調査で、メイ首相率いる与党・保守党の野党に対する支持率のリードが縮小していることが材料視された。

ドル/円 NY終値 111.27/111.32

始値 111.41

高値 111.46

安値 110.95

ユーロ/ドル NY終値 1.1236/1.1240

始値 1.1226

高値 1.1263

安値 1.1227

(表はロイターデータに基づいています)