[ワシントン 22日 ロイター] - トランプ米政権は22日に公表した予算教書の概要で、10年後に財政収支を黒字化させるとの見通しを示した。ただ、年3%という高い経済成長率を前提としており、エコノミストや米連邦準備理事会(FRB)当局者からは、実現性に乏しいとの見方も出ている。

予算教書の概要によると、トランプ大統領の任期が終了する2021年には、経済成長率は3%に達する見通し。その後、少なくとも2027年まではその水準が維持されると想定している。

2017年第1・四半期の国内総生産(GDP)の速報値は、年率換算で前期比0.7%増と、弱い伸びにとどまった。米連邦準備理事会(FRB)は2017年の成長率が約2.1%になると予想している。

オバマ前大統領が昨年議会に提出した予算教書では、成長率は2.6%と想定されていたが、一部のエコノミストやFRB当局者からは、楽観的過ぎるとの指摘が出ていた。中銀当局者は、米経済成長は長期的には1.8%程度になると見込んでいる。

ウニクレディトの首席エコノミスト、エリック・ニールセン氏は、顧客向けリポートで、トランプ氏の財政政策は現実的とはいえないと指摘している。