[23日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は23日、スワップ取引の清算機関が中央銀行から緊急融資を受けることを認める場合、金融の安定性が格段に増すとの見解を示した。

上海で開催された店頭(OTC)デリバティブに関するシンポジウムの発言原稿で明らかになった。

金融危機以降、米国をはじめとする各国の規制当局は、取引の安全性確保に向け、世界のスワップ取引の大半を清算機関に集約させてきた。

一方で、規制当局者は、清算機関に取引を集約することで、清算機関が破綻した場合に、より広範な金融市場に大きな影響を与えかねないと懸念し、その際の波及効果を最小限にとどめる方法を模索している。

エバンズ総裁は、決済機関に緊急融資枠を提供する能力を中銀に付与することが重要な一歩となると指摘。

「もちろん、中銀による流動性供給は最終手段であるべきだ」とした上で、「米連邦準備理事会(FRB)の銀行向け割引窓口融資と同様、いかなる緊急融資も十分な担保で保証される必要がある」と述べた。

総裁は、金融政策や米経済の見通しについては言及しなかった。