どんな人が、どんな能力を身につけるべきなのか

 いくつか例を挙げてみよう。

 例えば、どちらかというと周囲が決めたことについていく「フォロワータイプ」の人。総合職を志望する場合、ほとんどの企業が将来の幹部候補生として「リーダーシップ経験」を学生時代までに経験していることを期待してくる。役職の話ではなく、きみが主体性を持って、周囲を巻き込んだ経験に挑戦してみてほしい。

 例えば、勉強や家庭教師のアルバイトなど、個人プレーや比較的少人数を相手に時間を過ごすことが多い人。組織に入るということは「チームに入る」ということ。今、自分が所属している組織に対して貢献できることを考え、実行に移してみる。そうして「チームプレーもできる自分」に成長していく。

 例えば、グローバルに仕事をしたいけれど、海外経験がない人。インターンシップを思いきいて海外に挑戦してみることや、学内の国際交流サークルに顔を出すことに挑戦してみてもいいかもしれない。または、TOEIC®などの語学力を磨くことも大切だろう。

見つけるために今、何をするべきか

 まず、自分に足りないものを、紙とペンを持って書き出してみよう。
 そして、それを「いつまでに」「何をして」身につけるのかを具体的に書く。
 インターン以外にもやることがたくさんあって大変に感じるかもしれないけど、それでもスケジュールをやりくりして、1つずつ行動できるように手帳に書いてみよう。

 まずは30分でいい。
 その30分がきみの本当の勝負である、本選考で結果を出す最初の一歩になる。

 インターンシップも、自己成長も、両方がんばって、きみが本選考で結果を出し、望む未来を手にできることを願っている。きみたちを、心から応援しています。