[24日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、米国のインフレ率が目標に届かない状況は「深刻な政策ミス」の結果だと述べ、連邦準備理事会(FRB)の追加利上げに慎重な姿勢を示した。

24日開かれた日銀国際コンファレンスの講演原稿で明らかになった。

これによると、エバンズ総裁は、米経済は「基本的に」完全雇用を回復したが、インフレ率は8年にわたりFRBの目標である2%を下回っていると指摘した。

総裁は「対称的なインフレ目標の早期達成への取り組みを強化することで目標への強いコミットメントを示すことが実際にこの目標を達成する鍵になると確信している」と述べた。

この取り組みが金利政策に具体的にどのようにつながるかには言及せず、新たな米経済見通しも示さなかった。

ただ、緩やかな利上げペースを支持する意向をのぞかせた。

総裁は、保守的な中央銀行当局者は「心優しい」同僚が失業率を持続不可能なほど低く維持しようとすると必要以上に懸念しており、「このミス」を補うために「保守的な中央銀行当局者は概して過剰に制約された状況を追求し、最適なインフレを下回る状況をもたらす」と指摘した。

このようにインフレ目標が上限になれば、それを達成するのはより困難になるとの見解を示した。

総裁はまた、共同執筆者らが今週公表したFRBの利上げペースに関する調査に言及した。

調査は、現在の金利が1%未満であることを踏まえ、次のショックが生じればFRBはゼロ%への利下げや債券買い入れなどの戦略を余儀なくされる可能性があると指摘。このリスクを抑制するため、FRBはかなり緩やかな利上げが必要になる見通しだとし、今年と来年だけでなく、金利が長期的に正常な水準とされる3%に戻るまで必要との見方を示している。

総裁は調査について「定型化」されたモデルを使用しているものの、FRBにとって、当面は緩やかな利上げを続けるということを意味するリスク管理の必要性を示唆していると指摘した。

*内容を追加しました。