[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べわずかにドル高/円安の111円後半。朝方は111.50円付近を推移していたが、米10年国債利回りの持ち直しでじりじり上昇した。ただ、早朝から午後3時までの取引レンジは0.2円と極めて狭く、全般的には方向感に乏しい値動きとなった。

五・十日に当たり仲値公示にかけてはドル買いが優勢だったもようだが、実需筋の取引は「通常の五・十日ほどには膨らまなかった」(国内金融機関)という。仲値通過後は株価が上げ幅を拡大すると一時111.70円に強含む場面があったが、米長期金利が上げ渋り、111円半ばに押し戻された。

ドル/円は当面、11円台を軸に方向感のない動きが続きそうだとみられている。111円前半から110円後半では引き続き国内勢の買い興味が観測される一方、上昇局面では前日も112円台にしっかり乗せられなかったとして、上値の重さも確認されたとみられている。

米原油先物<CLc1>は51.80ドル付近に上昇している。きょうは石油輸出国機構(OPEC)総会が予定され、外為市場も減産延長議論の行方に注目している。

市場では、各国が前向きな姿勢を見せている減産の9カ月延長の織り込みが進んでいる。一部では減産幅拡大への思惑も聞かれる。総会の結果を好感して原油価格が上昇すれば「リスク選好の円売りが出そうだ」(国内金融機関)との思惑もある。

野村証券のシニアエコノミスト、大越龍文氏は「9カ月の延長がメインシナリオで、減産幅の拡大はなさそう」と指摘。メインシナリオ通りとなればいったん原油には利益確定売りが出そうだというが、下げは一時的にとどまり、米原油は50ドル付近で下げ止まるのではないかとみている。

ドルの短期金融市場では、流動性の指標であるLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)とOIS(翌日物金利スワップ)の乖離(かいり)幅が、1年半ぶりの水準まで縮小している。ドルLIBOR―OISスプレッドは3カ月物で、22日に12.06ベーシスポイント(bp)まで低下し2015年11月19日以来の低水準となった。

24日時点では13.16bpと依然1年半ぶり低水準圏で推移している。

「ロシアゲート」などトランプリスクが意識される中、インターバンクの取引が減少していることがスプレッドの縮小の背景とみられる。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 111.62/64 1.1242/46 125.49/53

午前9時現在 111.53/55 1.1229/33 125.25/29

NY午後5時 111.49/51 1.1217/21 125.06/10

(為替マーケットチーム)