[東京 25日 ロイター] - カルビー<2229.T>は25日、中国の電子商取引最大手のアリババ・グループ・ホールディング<BABA.N>と協力し、8月から越境ECサイト「天猫国際」において、シリアル商品「フルグラ」の販売を開始すると発表した。日本で300億円規模のヒット商品に育った「フルグラ」を海外で本格展開する。

松本晃会長兼CEO(最高経営責任者)は会見で「中国市場の大きさはすごい」と述べ、2―3年で200―300億円の売り上げが見込めるとした。

同商品は、8月にラインが稼働する北海道工場で生産。安心・安全をアピールするため、パッケージには「北海道製造」を打ち出す。北海道工場は40億円規模の生産量。さらには、18年夏には150億円の生産量を持つ京都工場が中国向けの生産拠点として稼働を予定している。アリババの持つノウハウを活用して販促を行うほか、共同での商品開発も行う。

カルビーは、「フルグラ」について、将来的には、国内500億円、海外1000億円の目標を掲げている。松本CEOは「フルグラビジネスは、日本だけでなく中国でも大きく花を開かせ、他の国にも広げていきたい」と述べた。

「フルグラ」は現在、宇都宮市の清原工場で生産している。カルビーは輸出を行っていなかったものの、中国からの訪日観光客などに人気となり、中国のオンラインなどで60億円程度の売り上げがあった。しかし、中国政府が栃木県を含む1都9県の食品の輸入規制を厳格化したことで、流通量は大きく減少していた。今回、北海道と京都という規制対象外の都道府県で生産したフルグラを越境ECで販売することで、中国でのニーズに応える。

今後、越境ECで取り扱うカルビーの全商品において、アリババと協働していく。中国では、日本の人口に匹敵する約1億人が越境ECで買い物をしているという。

(清水律子)