昨年末からアルツハイマー型認知症(略称AD)治療薬の3剤が相次いで承認を了承された。この領域では約10年ぶりのこと。夏頃にはようやく、世界標準の4製剤が使用できるようになるわけだ。

 これまで国内唯一の治療薬だった「ドネペジル塩酸塩(商品名アリセプト)」は、1999年に日本国内で承認されるや否や、右肩上がりに処方が急増。発売後数年で国内の年間売上高1000億円以上の大型製剤に成長した。日本の認知症治療薬市場=アリセプトであり、新薬3剤がどこまでこの牙城を突き崩せるかは未知数ではある。

 新薬3剤の一つ、「メマンチン塩酸塩(商品名メマリー)」はすでに世界70ヵ国で中等~高度のADに使用されている薬。アリセプトとは違う作用メカニズムを持ち、海外では2剤併用で優れた効果が報告されている。