[ベルサイユ(フランス) 29日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は29日、ロシアのプーチン大統領との会談後の共同記者会見で、シリア内戦において、化学兵器の使用がフランス政府にとっての「レッドライン(越えてはならない一線)」であり、それを越えた場合は報復する方針を示した。

マクロン大統領は「化学兵器が使用された場合、フランスは即座に報復と対抗措置を講じる」と述べた。

大統領はまた、フランスとロシアはシリアにおける「テロリスト集団の根絶」に向けて協力すべきだと発言。シリア内戦でロシアがアサド政権側を支持している点を直接批判することはなかった。フランスなど欧米諸国は反政府勢力を支持している。

マクロン大統領は内戦終結に向け、アサド政権の代表を含めたすべての当事者と協議することが重要だとの考えを示した。

また、両国がシリアに関する情報共有を強化し、政治的な解決策を見出すために協力することを望むと述べた。ただ、解決策の詳細には触れなかった。

一方、プーチン大統領は、フランスはシリア内戦で米国が主導する有志連合に参加しているため、フランスの対シリア政策が単独のものかどうか不明だと発言。シリア問題を巡り両国間で合意できない部分もあったことを明らかにした。

プーチン大統領は、テロとの戦いを最優先することでマクロン大統領と一致したが、自身はシリアに対する見解を変えておらず、そのことをマクロン氏に伝えたと述べた。

トランプ米大統領は4月、アサド政権が化学兵器を使用した報復措置として政府軍基地へのミサイル攻撃を指示しており、マクロン大統領は今回、トランプ大統領と同じ「レッドライン」を示した格好だ。