想定外の金利低下だった4-6月期、
7-9月期も低下バイアス続くが

 2011年度4-6月期が終わったが、債券市場参加者にとって予想以上の金利低下だった。多くの市場参加者の2011年度を迎えるにあたってのシナリオは、欧米の金融政策のエクジットがベースになっており、その結果、2011年前半の金利上昇を意識していた。

 しかし、3月11日に大震災が起き、シナリオ修正を行なう間もなく4-6月期を迎え、しかも予想外の金利低下の展開だった。

 3月11日の大震災に伴う株価の大幅下落やクレジット市場の変動で、4-6月期には運用の多様化の難しさが改めて認識され、金利リスク依存、「おコメ」依存の状況が続く状況は変わらなかった。

 これまでも本論で「緊急避難的な金利低下」「緊急避難状態のおコメ回帰」と議論してきたが、4-6月期を締めくくり、「緊急避難」を一時的とするに止まらず、低金利状況長期化を改めて意識した面が強い。

 ただし、このような環境は日本固有の状況によるものだけでなく、むしろ海外要因が決定的な影響を与えた。

 ちょうど1年前の2010年4-6月期にも、こうした予想外の金利低下が生じた背景には、米国を中心に海外環境が予想とは大きく異なった点にある。2011年4-6月期の米国10年金利は、年度当初4%近い水準までの上昇も視野に含まれたが、実際には2.8%台まで低下した。